英石油大手シェルが、中国BYD製の電気自動車(EV)を購入した顧客に対し、スタンド充電の割引サービスを始める。両社は3月下旬に提携を発表しており、協力関係の結果が現れ始めた。
シェルが4月13日に自社ホームページ上で発表したところによると、BYDのEVかプラグインハイブリッド(PHEV)車の購入者は、シェルのリチャージネットワークのプラチナメンバーの該当者となり、シェルの高速と超高速充電ステーションでの充電が割引になる。ディーラーを介した個人での購入者が対象で、オンラインでの購入者は対象外。シェルのリチャージネットワークは欧州全土に約30万か所あり、10万人規模が恩恵を受ける見通しだ。
BYDは3月24日、シェルと充電分野での提携を締結したと発表していた。具体的には。欧州の主要市場でBYD-シェルのEVハブを構築する機会を模索する一方、中国でEV充電ネットワークを開発するための合弁会社を設立する。また、研究開発や、脱炭素化プログラムの顧客への紹介などでも協力する。提携関係は中国と欧州で始め、全世界に展開するとしている。
(IRuniverse Kure)