中国の太陽光発電パネルメーカーのトリナ・ソーラーは4月26日、同社の3月末までの累積モジュール出荷量が140GWを超え世界1位になったと発表した。
市場調査機関TrendForceによると、3月末までの210mmモジュールの累積出荷量は120GWであったが、そのうちの65GW強をトリナ・ソーラーの製品が占めているという。
トリナ・ソーラーで生産するセルは、独自開発したVertex テクノロジープラットフォームに基づいており、その中でもN型 TOPCon セルは、P型の製品と比較し、30年間で約10%の発電量増加が期待できるとともに、年次経年劣化が11%程度という高出力・低劣化を実現している。
また昨年は、セル裏面側にパッシベーション層(不活性化層)を形成することで、発電ロスを抑制するPERC効率とn型i-TOPConセル・モジュール効率で世界記録を3回更新している。
VertexN型製品
ただ、近年は、PERC効率が上限に近づきつつあり、今後数年間で、高効率モジュールの領域において、N型の技術がP型に取って代わるといわれている。
そこで同社では、昨年末から210mm n型i-TOPConインゴット、セル、モジュールの量産を開始。セル容量75GW、モジュール容量95GWのうち40GWがn型セルとなった。
また、セル・モジュール一貫生産能力のある宿遷工場では、8GWの次世代N型TOPConモジュールを生産。1月から出荷を開始している。
(IRUNIVERSE ISHIKAWA)