フランス政府が発行済み株式の27%を出資する資源大手のエラメットは6月5日、自社ホームページ上で、「チリに自社オフィスを構えた」と発表した。将来的な電気自動車(EV)需要を見越し、バッテリー向けリチウムを生産する。
発表によると、同社は南米大陸でのリチウム生産に意欲があり、既に3年間にわたりアルゼンチンのCentenario-Ratones塩湖で工場建設に取り組んでいる。アルゼンチン工場は2024年に生産開始する見通しだ。
エラメットは2022年、このアルゼンチンのリチウムプロジェクトについて、中国ステンレス大手の青山控股集団と提携して展開すると発表していた。エラメットと青山はインドネシアのニッケル採掘事業でも提携している。
(IR Universe Kure)