今回の記事では2023年7月中盤のマンガンの値動きを追っていく事にする。
現在の中国国内でのマンガンの価格は前回のレポート時と比較し、価格が停滞するか下落するかという苦しい状況となっている。
メタルマンガンフレーク 99.7%min Ex‑VAT FOB Chinaの価格に関しては14,100‑14,400 人民元/トン (USD1,975‑2,017 米ドル/トン)の間で推移をしており、現在の値動きは安定しつつあるがやや下降気味。
シリコマンガン65/17Chinaに関しては、6,300〜 6,500 人民元/トン (882〜 910 米ドル/トン)とこちらも値下がりが続いている状況だ。

メタルマンガンフレーク(99.7% Ex-VAT FOB China US$/ton) 3ヶ月の値動き

シリコマンガン(65/17 FOBChina US$/ton) 3ヶ月の値動き
豪州産マンガン鉱石 44%minも需要が弱い傾向にあるのか、、38.5〜39.5人民元/dmtu(5.39~5.53 米ドル/dmtu)と徐々に値下がる傾向を止められない状況が続いている。
フェロマンガン(Mn75%min C8%max EXW China)は6,600〜6,800人民元/トン (924〜952 米ドル/トン)と少し下落気味の状況が続いてはいるが、ここしばらくは安定した流れなのか急な値崩れを起こす気配は見えていない。

豪州産マンガン鉱石(Mn44%min Mn1%当たりUS$) 3ヶ月の値動き

高炭素フェロマンガン(Mn75%min, C8%Max Europe EUR/MT) 3ヶ月の値動き
現在の中国市場におけるマンガンは原材料となるマンガン鉱石の価格低下が呼び水となり、製品の値段も下がるか停滞するといった状態が継続すると見られている。
今後の市場においても原材料の価格低下に歯止めが掛かることはなく、中国国内での需要低迷が見え始めている状態だ。
一方でマンガン取引についても暗いニュースが取り上げられており、6月26日に新疆ウイグル自治区のマンガン採掘現場で崩落事故が発生し作業員一人が犠牲となったとの事である。
中国企業Western Regional Goldの子会社であるAkto Baiyuanfeng Miningはこの事故を受け一時生産停止の判断を下した事もあり、採掘業における作業員の安全性確保と事業そのものに対する風当たりに変化が訪れそうな状況である。
(IRuniverse Ryuji Ichimura)