中国の浙江華友コバルトは25日、インドネシアの硫酸ニッケルプロジェクトに2億ドル投資し、主要な電池原料の生産を拡大すると発表した。
華友コバルトの子会社である華耀国際投資は、シンガポールを拠点とするストライブ・インベストメント・キャピタルおよびリンド・インベストメントPTEとの合弁事業で硫酸ニッケル5万トンのプロジェクトを建設する。
世界トップクラスの電池材料メーカーの一つである華友は、国内外で三元系前駆体と正極材料の生産能力を拡大している。
同社によると、合弁会社の名称は華翔精製インドネシアになるという。
華友はまた25日、同社の鉱山部門である華友国際鉱業が非公開のパーラックス・リミテッド(Perlux Limited)の株式50.15%を2億ドルで購入する計画であると発表した。
この契約により、華友はインドネシアにある年間生産量2万4,000トンのニッケル含有量のフェロニッケル生産ラインの所有権を得ることができると同社は述べている。
ニッケルとコバルトの大手生産会社である華友もリチウムへの投資を強化しており、今月初めにジンバブエに3億ドル規模のリチウム工場を稼働させた。
(関連記事)第8回Battery Summit 講演者紹介 華友コバルト 李 仲寧氏
中国・華友コバルト、ジンバブエのリチウム工場が精製品輸出開始 3万トン規模
中国の華友コバルト、ハンガリーに正極材工場 2200億円投資
(IRUNIVERSE/MIRUcom)