埼玉県はこのほど、松田産業、太平洋セメントと連携し、家庭用リチウムイオン電池等の効率的な分別やレアメタルの回収を目的とした実証試験を行うと発表した。実証試験は来週から開始され、2024年2月まで行われる予定だ。狭山市と上尾市の家庭から回収された使用済みのリチウムイオン電池やリチウムイオン電池を含む小型家電(モバイルバッテリー・電子たばこ)が対象になる。
埼玉県が全体のコーディネート、協力市との調整、太平洋セメント株式会社のグループ企業である敦賀セメントが熱処理(レアメタル等の回収の前処理)、松田産業が運搬・保管、レアメタル等の回収を行う。
実証試験の概要は以下の通り。
(1)安全で効率的な分別方法の検証
有価物として取引するために、市町村の負担が少なく、安全な分別方法(分かりやすい作業手順や見本)を検討する。
(2)レアメタルの活用可能性の検証
どのようなレアメタルがどれくらい含まれているのか、回収コストを含めて調査する。
(IRuniverse G・Mochizuki)