2023年11月、世界経済フォーラム(World Economic Forum、以下「WEF」)の低炭素排出技術イニシアチブ(Low-Carbon Emitting Technologies initiative、以下「LCET」)がWEFから独立し、新組織「Global Impact Coalition」(以下「GIC」)として新たに発足、三菱ケミカルグループはGICの日本唯一のメンバー企業となった。
GICは世界的な化学メーカー7社(同社グループ・BASF・SABIC・Covestro・Clariant・LyondellBasell・Solvay)によって構成されている。各社のCEO主導の下、化学業界や関連するバリューチェーンにおいて二酸化炭素排出量を低減する技術の開発および実装を目的として、これまでよりさらにスピーディに、そしてスケールアップした最先端のプロジェクトを創出していく。イノベーションの創出やパートナーシップの探索、ネットゼロを実現する製造方法の開発といったアプローチに重点を置き、ネットゼロと持続可能な成長に対して重要な役割を果たしていく。
GICの前身であるLCETは以下の複数のプロジェクトに精力的に取り組んできた。今回独立、再始動を契機として、GICは “Transformation for a net-zero chemicals industry”(ネットゼロ化学産業への変革)に貢献する各種のプロジェクトをいっそう推進していく。
●The R&D Hub for Plastic Waste Processing
ネットゼロの達成および循環型社会の実現に向けて企業横断でグローバルに連携し、プラスチックリサイクルに関する研究開発を行う共同プロジェクト。
●Electrically Heated Steam Cracker Furnace
世界初の大規模な電気加熱式スチームクラッカーの実証プラントの建設に向けた共同プロジェクト。
(IR universe rr)