ベトナムがアルミニウム生産に本腰を入れるもようだ。ロイター通信は4月9日、「同国国営の資源会社であるベトナム石炭・鉱物工業グループ(ビナコミン、VINACOMIN)が中部ダクノン省でのボーキサイト事業を拡大する」との政府の方針を伝えた。追加投資額は約182兆ドン(約1兆1100億円)に上る見通しという。
報道によると、ビナコミンはダクノン省のボーキサイト探査事業2件と精製事業5件を拡大する。具体的にはこのうちの一部工場のアルミナの年産能力を65万トンから200万トンに引き上げ、ボーキサイトの生産能力を3倍に増強する。年産50万〜100万トンのアルミニウム生産を目指す。
 
(出所:JOGMEC)
JOGMECの2022年のデータベースによると、ベトナムのボーキサイト埋蔵量は約58億トンで世界2位の規模。ビナコミンは2010年代前半からダクノン省でのアルミ生産に取り組んできたが、電力コスト負担や環境汚染などによって拡大は進んでこなかった。
(IR Universe Kure)
 
     
             
             
             
            