インジウム相場が高騰していることは既述しているが
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その理由として、中国の輸出管理対象となる噂、やヘテロジャンクション型の太陽電池向けでインジウム需要が増加、それにのった先物買い、というのが現状のストーリーではあるが、この背景に登場してくるのがインジウムをはじめとしてガリウム、セレン、テルル、ビスマス、ゲルマニウムなど機能性材料のトップ企業であるVital Mataerialsである。
同社はかつて、やはりインジウムが高騰した2014~2015年に雲南省はFanyaで大活躍した企業である。2016年にFanyaが破綻し、在庫整理を行った際、当時3600トンものインジウム(と思われる)在庫を引き受けたのがVital社であった。
その在庫を原料としてITOなどインジウム加工製品まで生産している、と思われていたのだが、業界内では、実はまだその在庫を同社は保有しており、この上げ相場を利用して昔の在庫を売り捌くことを目論んでいるのではないか、とささやかれている。
今のインジウム市場でもっとも高いのは中国。韓国から中国へとインジウムの売りが急増しているとも聞く。
しかしもしもこの上げ相場がVital社の「自作自演」であったならば?かつてFanyaでみられた急騰と急落という砂上の楼閣を再現することになる。ありとあらゆる意味で今後の展開が注目されるインジウム相場である。
(iruniverse yt)