2024/07/11 15:11
銅スクラップ市況が再び上値を試し始めた。11日現在、1号ピカ線で6月下旬に記録していた直近の安値から70円水準を切り上げて、1キロ1,545円で推移している。押し目買いをきっかけに始まった中華系の買いが勢い取り戻しつつあり、これに9500ドル超の高値圏でもみ合うLME相場(現物)の動向も重なって、上昇基調に弾みがついてきている。先行きに自動車の認証不正問題の影響の広がりが懸念される中、アルミなどに続いて銅でも中国向けでシップバック現象が出始めるなど、相場の頭を抑える弱材料を抱えての反騰局面だけに、上げ余地は限定的との見方もあるが、目先、相場の足元が大きく崩れる気配もまたない。
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