
「微生物で生活環境を整備する」をミッションに掲げるkomham(札幌市、西山すの代表)は26日、生分解性プラスチックを短期間で分解できる新規微生物に関して特許を15日に取得したと発表した。特許第7539103号。
発明名称は「微生物、生分解性プラスチックの分解に用いるための組成物、および生分解性プラスチックの処理方法」。堆肥化施設のコンポストから得られた好アルカリ性細菌「komham264」が、生分解性プラスチック素材の分解能を有することを見出した。komham264はバチルス科の細菌で、単離株の培養液にポリ乳酸を含むストローや、ポリブチレンアジペートテレフタレートを含むビニール袋を添加したところ、4~5日目から分解開始が確認されたという。
今後は、同社が開発したバイオ式生ごみ処理機「スマートコンポスト®」と生分解性プラスチック分解微生物を組み合わせることで、二酸化炭素排出量ゼロかつ消費電力ゼロで生分解性プラスチックを資源循環できるサステナブルなシステムの開発に取り組んでいく。
(IRuniverse K.Kuribara)