韓国金浦を拠点としているVULCANUS社は、韓国の半導体やディスプレー用途のロータリーキルンやトンネル炉などの炉製造メーカであるが、一方で①ナノサイズのシリコンパウダー1,000t/年、②各種炉製造、③バッテリーリサイクル、④薄膜の加熱処理など独自の材料と炉設備を製造しているユニークな企業である。
同社のCEO,General Park Do-sung氏は、この分野を40年以上研究していると会場で語っていたが、炉製造メーカが炉の特徴を活かして材料製造やリサイクル技術まで開発している点が素晴らしい企業である。
特にナノシリコンはシリコン半導体の切断粉を使ってナノシリコン粉を製造しており、バッテリーリサイクルでは、パウチ型のバッテリーは一切の分解や破砕処理を行わず、窒素ガスを封入した炉内で安全な方法で熱分解して、黒鉛、銅及びアルミを回収するプロセスを独自開発の炉を使って製造している。
尚、同社のバッテリーリサイクル技術は、熱分解を電熱炉で行っている為、排ガス処理などが簡潔に行われていると思われる。
尚、同社のコンタクト先は日本国内では旭日産業㈱工業材料事業部が担当している。
(IRuniverse Katagiri)