2024/10/15 17:28
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国内アルミ合金とアルミスクラップ市況は、9月上旬から下落の続いていた国産ADCが小反発に転じ、「原料高・製品安」色をやや薄めた。指標のLME相場が直近1か月1トン2,500‐2,650ドルの高値圏に張り付き、国内の発生薄も重なって原料のスクラップが上値を試す中、採算見合いで合金メーカーが価格改定に動いたからだ。15日現在、国産ADC が上旬比5円高の1キロ380‐390円、スクラップも同比で10‐15円の幅でさらに水準を切り上げている。合金は実需の盛り上がりを欠いているため一気に値を上げる地合いにはない。ただ、市場が催促していた中国の財政出動を伴う景気刺激策を巡って、12日にあった同国政府の会見で一定の道筋が見えたことで、その規模など詳細が確認されれば、中国産ADCとの連れ高で、目先市況が上振れする余地もはらみ始めた。潮目の変化を織り込んでおくべき局面になってきた。
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