LIB、EVブームが急速に冷え込んでいる今年。各地でLIB生産やリサイクルのプロジェクトの延期や休止が相次いでいる。
仏資源企業のエラメットも先頃、LIBリサイクルプロジェクトの休止を発表した。
2024年10月24日付けのプレスリリース等によると、仏Eramet社は、仏Suez社とのパートナーシップによる電気自動車(EV)用リチウムイオン電池(LIB)リサイクルを行うReLieVeプロジェクトの休止を発表した。
同社は、同プロジェクトの経済・技術FSを継続したが、電池工場の立ち上げの遅れに伴い原材料が供給できないこと、リサイクル金属塩の需要について不確実性があることから、同プロジェクトの休止を決定した。本件について、同社の戦略・イノベーション・事業開発担当責任者のGeoffrey Streeton氏は、「堅実かつ持続可能な経済的条件が満たされていないことからプロジェクトの中断という決定を下したが、プロジェクトを競争力のあるものにするため、必要な市場の基礎的条件について引き続き調査を続けていく」と述べた。
(IRUNIVERSE)