古河電気工業は12日、富士通の100%子会社である富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC)の全株式を取得し、子会社化することを取締役会で決議した。
FOCは、光通信ネットワークを構築するために必須となる光変調器や光受信器、光トランシーバの開発、製造、販売を展開。特に光通信の大容量化で重要な技術となる広帯域・高速変調特性に優れたリチウムナイオベート(LN)を用いた高速光変調器ではリーディングカンパニーとして長年世界トップレベルのシェアを持つ。
古河電工は、FOC社のもつLN技術と同社のもつ光半導体光源技術を結集することで、5G/B5G時代の光ネットワークに要求される高速・小型のハイブリッド集積デバイスや、低消費電力・広帯域化に対応した光トランシーバの供給が可能となり、両社の更なる発展に寄与できるものと判断し、今回の決議に至った。
今回の株式取得後も、富士通と引き続き連携し、持続可能な未来社会を支えるネットワークの実現に貢献していく方針だ。
(IRuniverse K.Kuribara)