中国レアメタル大手の洛陽モリブデン業(チャイナ・モリブデン、CMOC)は1月22日、上場する香港証券取引所で2025年の生産目標を発表した。コバルトの生産量目標は10-12万トンで、2024年実績(11万4165トン)に比べ最大4.7%増やす計画だ。
プレスリリース(発表は中国語のみ): 2025012200744_c.pdf
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同社はロイヤルティの関係で休止していたコンゴ民主主義共和国(DRコンゴ)の2鉱山の操業を2023年から順次再開し、2024年のコバルト生産量で世界首位となった。しかし、同社の大幅増産が響いてコバルトは構造的な供給過剰に陥り、価格低迷が続いている。
過去3年間のLGコバルト (Co99.3%)($/LB)価格の推移
CMOCはコバルト以外の生産目標について、銅が60-66万トン、モリブデンが1万200-1万50トン、タングステンが6500-7500トン、ニオブが9500-1万500トン、リンが105万-125万トンとした。いずれも2024年生産実績とほぼ同水準だが、タングステン(2024年は8288トン)のみやや控えめな目標となった。
(IR Universe Kure)