~業界に先駆けて、量産設備でポリマーを製造販売~
住友化学は3月6日、ケミカルリサイクルで得られた MMA(メタクリル酸メチル)モノマーを 原料としたポリマー材料 PMMA(ポリメチルメタクリレート。アクリル樹脂)の販売を開始すると発表した。韓国LG Display 社および日産自動車での採用がそれぞれ決定しており、業界に先駆けて、MMA のサプライチェーンにおけるケミカルリサイクルの社会実装を加速させる。
同社は、2022年に愛媛工場(愛媛県新居浜市)に PMMA ケミカルリサイクルの実証設備を建設し、新居浜市とのアクリル製飛沫防止板の地域内資源循環プロジェクトの実施や株式会社スタージュエリーが販売するアクリルジュエリーの原料提供などの取り組みを進めてきた。
また同社は、ISCC Plus※などの第三者認証を取得し、マスバランス方式を用いた実用的なリサイクルの社会実装をグローバルに進めている。
今回の販売は、量産設備で生産された PMMA を、電機や自動車など、高い品質が要求される用途に提供。液晶ディスプレイのバックライトユニットに用いられる導光板原料として韓国 LG Display 社向けに、またヘッドランプに用いられるレンズ原料として日産自動車向けにそれぞれ販売を開始する。
※リサイクル原料やバイオマス原料などのサステナブルな原料が、製品製造を含むサプライチェーン上で適切に管 理されていることを担保する国際認証制度。
(IRuniverse rr)