ユミコアは21日、2024年度通期の年次報告書を発表した。ガバナンスや財務状況のほか、持続可能性に関連する報告を義務付ける欧州連合のCSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive)要件に準拠した事項が記載。その実績を強調した。
持続可能性に関する報告では主に脱炭素化や再生可能エネルギー、循環性、炭素強度について触れている。スコープ1~2におけるGHG(温室効果ガス)が2019年の基準値と比較して、28.8%減少しており、同社が購入した原料の炭素強度(エネルギー消費量あたりの二酸化炭素排出量指標)も19年比で22.9%のマイナスとなった。また、再生可能エネルギー由来の電力が使用電力の46.3%を占めているという。
同社のバート・サップCEOは、「CSRDに準拠した初の持続可能性開示という重要な節目を迎えた2024 年度年次報告書を発表できることを誇りに思う」としたうえで、「これらの成果は、環境と社会にプラスの影響を与えるという当社の活動方針を反映している」とコメントした。
(IRUNIVERSE Katagiri)