2025年4月のLME銅相場&在庫、国内銅建値の推移は以下表の通り。
基準となるLME銅相場の動きは、トランプ相互関税と中国報復関税、自動車関税など悪材料重なり急落、9日には一時2023年12月以来となる8458.5ドルの安値を付けた。中盤以降は相互関税の一部90日延期や、イースター連休中のドル安進行、米中貿易摩擦緩和期待で反転、上げ基調となったがそれまでの損失は取り戻せず、末日には弱気中国PMIと労働節連休を控えたロング整理の動きから再び急落した。したがい月間HIGHは1日CASH 9,652.0ドル、3M9,703.5ドル。LOWは9日CASH 8,539.0ドル、3M8,590ドル。
関連記事
米国、重要鉱物すべての輸入状況を調査 トランプ氏が大統領令、関税実施の前触れか | MIRU
米銅業界、輸入関税より輸出制限を選択 背景とその中国への影響 | MIRU
月間平均では、CASH物で前月9,731ドルが9,192ドル、3М物で同じく9,763ドルが9,219ドル(小数点以下四捨五入)と4カ月ぶり大幅反落となった。
LME銅相場($/トン)推移 6カ月
LME在庫は、月初前月末を引き継ぎ21万トン前半水準でスタート、小幅な変動が続き、月末でやや減少して20万トン間際で終了。キャンセルワラント比率は前月から引き続き、50%から40%まで減少した。
円ドル為替相場は中盤過ぎまではトランプ相互関税と中国報復による米中貿易摩擦激化と世界掲載先行き不透明から、リスク資産として円が買われる流れとなった。終盤は対中貿易摩擦緩和期待発言などでドル高に反転した。日銀の利上げ後ずれ観測もドル高を支援した。月間LOWは2日150.84円、HIGHは22日の141.96円、月間平均は前月150.25円に対して、145.49円と、4円76銭高の大幅3カ月連続円高ドル安となった。
国内銅建値は、ほぼLME銅相場に連動、スタート1500円、LME急落を受け7日1300円まで急降下した。その後はLME復調を受け23日1,380円まで戻して月間確定となった。。月間平均は3月1496.30円に対し4月1375.70円と120円60銭安の大幅反落となった。
LME銅相場($/トン)・国内建値(JPY/kg)推移3カ月
(2025年3月から2025年4月のLME銅相場&在庫の推移)
(為替相場推移一覧)
国内建値推移(JPY/Kg)
(IRUNIVERSE S. Aoyama)