9月15日、東京製鐵の鉄スクラップの調達価格は以下の通り。なお、先週、同社の鉄スクラップ調達価格の改定は1回。
関連記事
⇒「東京製鐵 鉄スクラップ価格改定 岡山・九州500円上げ、他据置」
東京製鐵の鉄スクラップの加重平均*した調達価格は39.728円/トン(先週比305円/トン上昇)。新前提である41,900円/トンに対して、2,172円/トン下回っている(図表4参照)。なお、値上げは157日ぶり。
*加重平均:同社の各工場における年間調達量を加味して算出。四半期ごとに同社にヒアリングしているが大きな変化が無い限り更新なし。
図表1、東京製鐵の工場別スクラップ調達価格(円/トン)
注意:黄色は上昇、青色は下落
出所:会社発表資料よりIRU作成
一方、移動平均鉄スクラップ調達価格*は39,657円/トン(先週末比44円/トン下落)となった。移動平均調達価格は会社新前提に対し2,243トン下回っている。
*移動平均スクラップ調達価格:同社の在庫量を加味して算出。同社は具体的な在庫量を公表していないため、四半期ごとにヒアリングを行って在庫量を推測している。このため、図表のデータは基本的に当該四半期の始まり日をスタートにしている。
図表2、東京製鐵の鉄スクラップ調達価格と会社想定(千円/トン)

出所:会社発表資料よりIRU作成
IRUが推測したスプレッド(鋼材価格とスクラップ価格の差)と会社前提の差は以下の通り。なお、鋼材価格は売出価格の加重平均(生産計画ベース)。スプラック価格は上記の加重平均を採用して算出。
図表3、スプレッドの推移(千円/トン)

注意:スプレッド=鋼材価格-スクラップ価格。鋼材価格は売出価格の加重平均。スプラック価格も加重平均。
出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
海外の鉄スクラップ価格、鋼材売出価格等は下記を参照。
関連記事
(IRuniverse 井上 康)