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三菱商事は17日、同社が20.44%出資するチリ銅事業アングロ・アメリカン・スール(AAS)のロスブロンセス銅鉱山と、チリの国営銅会社コデルコが保有するアンディナ銅鉱山の一体操業の実施を巡り、AASとコデルコ間で最終合意したと発表した。一体操業計画はAASとコデルコが折半出資で設立する新たな操業会社が担当する形で、現時点で2030年からの一体操業の開始を想定しているという。追加設備投資などを圧縮しながら、両鉱山にまたがる豊富な資源の効率的な開発を目指す。
三菱商事では「ロスブロンセス銅鉱山とアンディナ銅鉱山は過去50年以上にわたり良好な協業関係を築いており、一体操業の実施は、協業関係を更に高め、両鉱山にまたがる豊富な資源量の効率的な開発によるコスト削減、及び既存設備の最大限の活用により、限定的な追加の設備投資のみで50億米ドル以上(100%ベース)の潜在的な事業価値の向上を目指すもの」としている。現時点で想定している2030年からの一体操業の開始で、「21年間にわたり平均12万トン(当社持分平均1.2万トン/年)の持分銅生産量の増加が期待される」という。
AASにコデルコとの合弁会社が29.5%出資している三井物産も同日、一体操業実施に関する正式契約を締結したと発表した。
(IRuniverse G・Mochizuki)