Loading...

豪サンライズ・エナジー・メタルズ社のスカンジウムプロジェクト 米国輸出入銀行から融資関心表明

2025/09/22 22:08
文字サイズ
豪サンライズ・エナジー・メタルズ社のスカンジウムプロジェクト 米国輸出入銀行から融資関心表明

豪州企業サンライズ・エナジー・メタルズ(Sunrise Energy Metals)社は先日、ニューサウスウェールズ(NSW)州中部にて開発中のサイアストン(Syerston)スカンジウムプロジェクトに対し、米国輸出入銀行(Export-Import Bank of the United States)から最大6700万米ドル(1億300万豪ドル)の融資支援の可能性を示す意向表明書を受領したことを明らかにした。9月16日付で、同社から声明が発表されている。

 

同社によれば、サイアストン・スカンジウムプロジェクトは世界最大級かつ最高品位のスカンジウム鉱床を有するプロジェクト。米国輸出入銀行からの融資されうる額(最大額)は、同プロジェクトの実現可能性調査における現在の見積もりに基づくとプロジェクト推定開発コストの約半分に相当するという。今回の融資への関心表明は、米国にとってのスカンジウムの戦略的重要性を強調する動きであると同時に、同社にとっては“米国産業向けの信頼性・安全性の高いサプライチェーン構築を支援する可能性を評価された”ということだ。

 

今後の展開としては、同社が正式な融資申請を進める場合、米国輸出入銀行は最終融資の可否を判断するために必要なデューデリジェンスを実施することとなる。マネージング・ディレクターのSam Riggall氏は、「本プロジェクトが最終投資判断と開発段階へ進むなかで、米国輸出銀行からの支援表明が(自社の)顧客との関与を強化し、オフテイク契約の確保へと繋がるものであることを期待しています」とコメント。同プロジェクトでは現在、実現可能性調査が行われており、10月中旬から下旬にかけて完了予定であるという。

 

なお、同社は、鉱業界の著名資産家ロバート フリードランド(Robert Friedland)氏が支援していることでも知られており、同氏は同社の共同会長を務めている。

 

 

 

(IRUNIVERSE A.C.)

 

 

関連記事

新着記事

ランキング