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2025年Q3~Q4のDRAM/NAND市場動向

2025/09/29 14:59
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2025年Q3~Q4のDRAM/NAND市場動向

DDR4の需要は依然として高い。特に産業機器、SSD、スマートフォンなどではDDRへの移行が遅れており、DDR4の需要は継続している。また、価格高騰に引きずれられるように需要が高まり、スポット価格が200%上昇し、一時的にDDR5より高価になる逆転現象が発生した。
また、契約価格も上昇傾向にある。2025年Q3のPC向けDDR4契約価格は前期比約40%上昇と予測されており、供給不足が顕著になっている。この背景によりサプライヤ各社も生産計画の見直しの発表もある。表1は大手メーカー3社の生産計画見直し案である。
 

 

表1:大手メーカー3社の生産計画の見直し計画

 

ここでDRAM DDR4の需要逼迫について整理してみよう。
DRAM市場要因
①     HBMとDDR5の需要急拡大:AI及びクラウドコンピューティング市場での需要拡大により、高性能メモリへの移行が加速している。
②    DDR4/DDR3の収益性低下:継続的な価格下落と需要減少によるコスト効率が悪化している。(中国のDRAMファブ生産増も影響)
③    生産ラインの高伸コスト増加:旧世代製品の製造接維持費がかさみ、経営を圧迫している。
④    中国メーカーの台頭:CXMTなどの中国メーカーが低価格でDDR4市場に参入し、価格競争が激化している。
⑤    DDR5への移行には製品再設計・検証で半年以上かかるため、急な生産終了は市場混乱を招く。

NANDについて
NANDについても、Q3~Q4にかけてDRAM同様需要が旺盛で在庫が逼迫した状態となっている。

NAND価格の動向(2025年Q4)
•     契約価格は15~20%上昇
DRAMと同様に、NANDも2025年第4四半期(10~12月)にかけて契約価格が前期比で15~20%上昇。
•     SanDiskやMicronが製品値上げを発表
SanDiskはSSD・USBメモリなどを10%以上値上げ。MicronもDRAM/NAND製品の価格改定を実施。
•     高積層3D NANDの在庫逼迫
クラウド事業者による積極調達で、特に高性能・高密度NAND(290層~400層)は在庫がほぼ枯渇。背景と構造的要因
•     AI・クラウド需要の急増
LLMやAIサーバー向けに高速・大容量ストレージの需要が急伸。これがNAND価格上昇の主因。
•     汎用NANDは依然として供給過剰
スマホ・PC向けの汎用品は低迷しており、価格下落傾向が続いていたが、AI用途が市場を牽引。
•     DRAMとの連動性
DRAM価格の急騰がSSD製品の価格構成に影響し、NANDも値上げ圧力を受けている。
 

今後の注意点
・NAND価格はDRAMほど旧党派していないが、AI・クラウド用途の比率が高い製品ほど値上がりが顕著である。
・汎用NAND(eMMC,低用量SSD)はまだ調達の余地はある。
・高性能NAND搭載製品(PCleGen4/5 SSDなど)は年末にかけてさらに値上がりの可能性がある。
 

(椿匡之)

 

 

 

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