米アルミ大手のアルコア・コーポレーションは9月29日、自社ホームページ上で「西オーストラリア州のクウィナナ・アルミナ精錬所を永久的に閉鎖する」と発表した。設備の老朽化で維持コストがかさんだため。
プレスリリース:Alcoa | Alcoa Announces Closure of Kwinana Refinery, Also Updates Third Quarter 2025 Outlook
発表によると、同社は残留物の処理や将来の工場跡地の利用について西オーストラリア州政府と協議していく考え。港湾などの物流施設はこれまで通り運営する。閉鎖に伴い2025年7-9月期決算に関連費用として8億9000万ドル(約1300億円)を計上する。従業員200人は2026年中に減少する見通しで、退職金支出は2024年1-3月期決算に計上済みだった。
アルコアは2024年1月に同精錬所の閉鎖を発表していた。この精錬所は1960年代から稼働する古い精錬所で、2023年の時点ですでに稼働率が8割まで落ちていた。
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豪州産アルミナ価格は9月25日に$321.19/tonを付けた。アルコアが閉鎖を決定した時期はアルミナ価格が低迷していたが、その後は2024年12月に$805.42と過去15年間での最高値圏に上昇する場面があった。ただ、価格高騰も老朽施設の維持コストを相殺するには至らなかったようだ。
過去15年間の豪州産アルミナ価格の推移(FOB Australia)($/ton)
(IR Universe Kure)