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SUSscrap MarketWatch 2025#13 来春にAD関税実施を控えてメーカー減産?LMENi安定+円安で上げ含み

2025/10/08 09:55
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SUSscrap MarketWatch 2025#13 来春にAD関税実施を控えてメーカー減産?LMENi安定+円安で上げ含み

国内ステンレススクラップは300系、400系ともに横ばい。メインの304系はメーカー買値ベースでキロ当たり185~190円、一部で195円も散見。ステンレスメーカー側は需要の減退による減産、また来春に実施予定とされている輸入ステンレス鋼材のAD関税発動を控えての減産、もあるようで現時点ではスクラップ購入意欲は高くない。

しかしながらLMEニッケル相場の15,000ドル台での安定、為替が再びの150円台にまで乗ったことで客観情勢としては上げ、とみる。

最近のLMEニッケル相場と為替米ドル円TTSの値動きは以下の通り。自民党総裁選で高市氏が選ばれたことで株価は上昇、円安に弾みがついた格好。。

またニッケル銑鉄も下図のように高値安定。現在はNi1%当たり955~965元、で推移中。

そして忘れてはならないのがモリブデンの高値安定。

酸化モリブデンはポンド当たり25ドル台をキープ、伴って316系スクラップも上昇中。

しかし10月価格はステンレスメーカーからが出ておらず、また国内メーカー買値ではキロ当たり350~370円で動いているが「400円以上の評価がついてもおかしくない」とSUSスクラップのファーストベンダーさんのおっしゃる通りと思われる騰勢、ではある。韓国POSCO向けで370円以上は出ている状況。8日現在ではステンレスメーカーももう一段の値上げ、10円の値上げに逡巡している模様。

そしてクロム系(400系)スクラップのほうだが、フェロクロムの上昇に伴って上げ含み。

大同特殊鋼はクロム系の生産がいまひとつなことで当初2円下げを画策していたが、直納業者さんの猛反対にあい、横ばいに。同社の430系オンリーの新断スクラップはキロ70円台と高い。輸出向けのMIXクロムは65円前後。

高炭素フェロクロムの10~12月のベンチマークが欧州向けで前期比(7~9月期)ポンド当たり10セント上げの155セントとなった。SPOTでは105セント前後で動いている。日本向けの高炭素フェロクロムも10セント上げ、となる。

とすれば、フェロクロム高、鉄スクラップも下がっていない、ということからすればクロム系スクラップも上げ含み、といえるだろう。

ステンレスメーカーもクロムスクラップのクローズドリサイクルに熱心で高炉メーカーは自社のクロム系ステンレス用にスクラップ原料を増量装入するべく自社のクロム系鋼板の加工処理後のスクラップをダイレクトにメーカーに戻すべく働きかけているという。

(430系スクラップ市中相場と高炭素フェロクロムSPOT相場の推移)

メインの304系は前述したようにキロ190円前後がメーカー買値のアベレージだが上げ含み。

しかしメーカーサイドは目下のところ減産中。さらに中国などで調査しているAD関税は来春、3月ころには発動される見通し(業界筋)となっており、あえて減産も継続する予定とされている。そのため、例えばJSPではスクラップ購入量を10%カット、としたが、皮肉なことに発生が少ないため、あえてカットといわれなくとも自然に10%減が続いている様子。。

 

(IRUNIVERSE YT)


 

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