2025年10月6日~10月13日のバッテリー業界では、中国のリチウムイオン電池の輸出規制が衝撃的だった。10月末に米中首脳会談が見込まれる中、電池を含め貿易関連に神経質な展開が予想される。開発関連では住友金属鉱山とトヨタの全固体電池向け正極材量産が明るいニュースだった。
<国内>
●三井金属、全固体電池事業含む事業製造本部の説明会開催
三井金属は10月9日、自社ホームページ上で、事業創造本部の説明会資料を公開した。
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プレスリリース:PowerPoint プレゼンテーション
●エプソン、インクジェットプリンターの新製品発売へ 太陽電池製造に有用
セイコーエプソンは10月9日、「強溶剤に対応したインクジェットプリントヘッドを2025年内に発売する」と発表した。ペロブスカイト太陽電池の製造などに活用する。
プレスリリース:強溶剤に対応した新インクジェットプリントヘッド「S3200-S1」を市場投入(2025年10月9日) | ニュース | エプソン
●日新、電池物流のサイト開設
総合物流の日新(本社:横浜市)は、10月8日、リチウムイオン電池の循環物流ソリューション 「LiBerth」の専用ホームページ(https://liberth.nissin-tw.com/)を開設したと発表した。
関連記事:日新 リチウムイオン電池の循環物流ソリューション「LiBerth」サービスサイト開設
●環境省、廃棄物処理で骨組み 電池火災の急増受け
環境省の関連委員会は10月8日の会合で、「今後の廃棄物処理制度のあり方(骨子案)」を中心に審議を進めた。
関連記事:使用済みリチウム蓄電池の火災防止 廃掃法単独では限界――環境省廃棄物処理制度小委
●住友金属鉱山とトヨタ自動車、EV向け全固体電池の正極材量産で協業へ
住友金属鉱山とトヨタ自動車は10月8日、車載向け全固体電池の正極材量産に向けて共同開発契約を結んだと発表した。
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●埼玉戸田市、リチウムイオンバッテリーの分別改修袋を作成
埼玉県戸田市は10月6日、ホームページ上で、「リチウムイオンバッテリーや二次電池が含まれる小型家電製品専用の分別回収袋のデザインを決定した」と発表した。広報紙「広報戸田」12月号と同時に市内7万戸超に配布する。蕨 市でも12月に配布する。戸田市では、蕨市分も含めて収集するごみ焼却場で7月に火災が起きていた。
プレスリリース:[記者発表資料]リチウムイオン電池等回収袋デザイン決定 - 戸田市公式サイト
●ヤマハ発動機、EV車載電池の小型モビリティへの再利用を事業化へ
ヤマハ発動機は10月6日、自社ホームページ上で、「EV車載電池の小型モビリティへの再利用について事業化を検討する」と発表した。早ければ2026年度にも開始する。SOMPO ホールディングス傘下で中古車リースなどを手掛けるリボルテックス(REVortex)と協力して進める。
EV車載電池の小型モビリティへの再利用の仕組み
(出所:ヤマハ発電機発表資料)
プレスリリース: 自動車用電池のリパーパス事業化検討に着手~職域向け二次リースと使用済み電池の再利用でREVortex (株) と協業~ - ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社
●芝浦工大、廃太陽光パネルからのセレン回収に成功
芝浦工業大学(東京・江東)は10月6日、ホームページ上で、「廃太陽光パネルからのセレン回収に成功した」と発表した。建設用資材のケー・エフ・シー(本社:東京・港区)との共同研究。
セレン回収の仕組み
(出所:芝浦工大発表資料)
プレスリリース:世界初、微生物を利用して廃太陽電池からレアメタルの回収に成功〜セレン酸還元微生物を用いて廃太陽光パネルからレアメタル「セレン」の回収再資源化を実現〜|芝浦工業大学
●石油資源開発、苫小牧に蓄電所建設へ
石油資源開発(本社:東京・千代田、JAPEX)は10月6日、自社ホームページ上で、北海道苫小牧市の北海道事業所構内での系統用蓄電池)設備の建設に着工したと発表した。2027年秋ごろの操業開始を予定する。
プレスリリース:北海道苫小牧市における系統用蓄電池設備「JAPEX苫小牧蓄電所」の着工について
<海外>
●中国、リチウムイオン電池を輸出規制 11月8日から
中国商務省は10月9日、ホームページ上で、一部のリチウムイオン電池や電池の製造に必要な部品の輸出を規制すると発表した。11月8日に発効する。
関連記事:中国、リチウムイオン電池を輸出規制 11月8日から、レアアースに続き 対米揺さぶりか
●米家庭用バッテリーのベースパワー、1530億円の融資獲得
米ブルームバーグ通信は10月8日、「米国の家庭用バッテリーのスタートアップであるベースパワー(本社:米テキサス州)が、10億ドル(約1530億円)の融資を獲得した」と伝えた。蓄電事業の拡大とテキサス州での製造工場建設に充てるという。
●中国、ナトリウムイオン電池蓄電所の拡張分が始動
中国南部の広西チワン族自治区南寧市で10月8日、ナトリウムイオン電池蓄電所の拡張分が始動した。中国国際放送 (CRI)日本語放送が10月9日に伝えた。この蓄電所は中国初のナトリウムイオン電池の蓄電所で、2024年5月に1期分が指導していた。
(IR Universe Kure)