レアアース事業の開発、フッ素廃棄物リサイクル、ボーキサイト資源の採掘などを行なっている豪ABxグループは10月13日、豪タスマニア(TAS)州北部ローンセストンの西側で開発を行なうDeep Leadsイオン吸着粘土希土類プロジェクトにおける混合希土類炭酸塩(MREC)サンプル製造プログラムの最新結果を発表した。同プロジェクトでの(試掘坑DLP002から採取した)100kgのバルクサンプルから不純物除去を行なった結果、レアアース(総希土類)の98パーセント以上が保持され、さらに主要永久磁石用希土類元素ではより高い保持率を達成するという、優れた結果が確認されたという。
方法としては、100kgバルクサンプルの新規サブサンプルから生成した希土類濃縮浸出液を用いた不純物除去試験を実施。その結果、主要不純物であるアルミニウムが完全に沈澱・除去され、希土類の98パーセント以上が保持される“スイートスポット”、あるいは“最適点”がpH6付近で特定されたという。つまり、この不純物除去法では、“希土類を同時に沈殿させることなくアルミニウムなどの不純物を沈殿させること”を実現する必要があるが、結果としてアルミニウムと希土類元素が沈殿するpH値には明確な分離が認められ、pH6付近での総希土類元素の沈殿は2パ―セント未満(1.9パーセント)であったということ。ゆえに保持率98パーセント以上となり、また、さらに詳しく見ると、総希土類元素のうち4つの主要永久磁石用希土類元素に関して、Prは0.6パーセント、Ndは0.6パーセント、Tbは0.3パーセント、Dyは1.6パーセントと、それぞれ総希土類の平均よりさらに低い沈殿率、つまりより高い保持率が確認されたとある。
ABxグループは、浸出時の高い抽出率と不純物除去時の高い希土類保持率が組み合わさることで、資源中の希土類の大部分が MREC 製品まで抽出可能であるものと考えており、同時に、プロセス経済性が大いに歓迎すべきものであることも指し示すとしている。同社のCEOおよびマネージング・ディレクターMark Cooksey氏は、予想していた結果であるとしながらも、今回の結果に大変満足しているとコメント。潜在的顧客からは引き続き非常に強い関心を寄せられているとのことで、MREC 製品サンプルの生産(2025会計年度第4四半期予定)に予定されている。)を心待ちにしていると語っている。
(IRUNIVERSE A.C.)