先日(10月19日).17年ぶりに中国は江西省のガン州を訪れた。
10数年前にレアアース鉱山の視察で来たことがある。いまではレアアース関係の取材などはほぼ不可能だが。。
そのガン州の駅には印象深い広告があった。
稀土王国

さりげない小さな看板だが、この希土類が世界を揺さぶっている。
中国政府は最近、10月9日に新たなレアアースの輸出規制を発表した。
中国、レアアース輸出管理を強化 リサイクル技術なども認可制に 9日から即日発効
すでに軍事用途とされるレアアースについては事実上、輸出は止まっている。なかでも最もクリティカルなのが金属サマリウムである。金属サマリウムは現在、中国以外では生産していない。出来ない。
日本の磁石メーカーはサマリウムコバルト磁石を生産しているが、一部は米国の軍事産業向けに用いられている。かなり以前より。
しかし、この中国の輸出規制により、サマリウムコバルト磁石の生産が窮地に陥っている。というか作れない。
さる磁石メーカーの方は
「非常に困窮している。ちよっと生産継続は難しいのではないか」と話していた。
これで困るのは米国の軍事産業。ロッキードなどの企業になる。それを知ったうえでの中国のレアアース輸出規制強化であろう。
なかには
「もしかすると世界のパワーバランスも変わるかもしれない」とも言う。
江西省の国営レアアース企業は
「輸出はかなり厳しくなっておりますが禁止、ではないんです」という。確かに。禁止とはしていないが、軍事用途は輸出できる可能性はゼロ。現時点では。今月末ともされている米中首脳会談でこのことについても触れられるのか注目されるところ。
(iruniverse Yuji tanamachi)