10月30日に開催された26/3期2Q決算説明会に続き、中期経営計画 再設計について説明会が行われた。資料は決算説明会資料の後半部分。

<26中期経営計画 再設計>
▶受注が減少していることから利益計画について数値計画を見直さざるを得なかった。
▶株主還元に関しては、より安定的な配当を実現していくために、下限DOEを導入する、新たな株主還元方針を策定。
▶将来の成長に向けた行動方針に変更はなく、「事業ポートフォリオ変革」を確実に進め、高機能素材の拡大を推進する。
〇環境変化(26中期経営計画策定時との対比)・・・資料23ページ
どう環境が変わったのか、自動車、産業機械、半導体製造装置などについてまとめたのが、説明資料の23ページ。右側に18年度を100として受注の推移を示した。赤線が当初の計画だが、青線で示したようになかなか回復してこない。低迷している状態を見込まざるを得ない状況にある。その他のところに船舶関連好調だとか、航空機関連も期待通り(一部受注が抑えられているところもあるが・・・)のところもあるが、同社の主要産業である自動車、産業機械、半導体装置関連が周防亭を下回っていることが今回の再設計に及んだ理由である。
〇営業利益の変化
26中計との比較を示したのが24ページ。当初600億円という目標を立てたが、400億円まで下げた。数量に関わるものが、左側の2つ。併せて▲217億円。それ以外にも労務費、物価高、外注費など▲100億円ぐらい。販価の是正・・・原燃料価格との差、スプレッドをしっかり確保位していくこと。一番右に書いた各工場での改善の積み上げ、固定費の抑制を行うことで120億円ほど持ち上げて400億円の利益計画とした。
資料の25ページは営業利益の推移を示したものだが、17-18年度頃は130万トンを超える量があったが、数量が2割以上減る中、17-18年度と同等以上の利益を獲得できるようになってきた。
〇26中期経営目標の再設計(資料の26ページ)
26年度は当初計画よりマイナスするが、しっかりと利益を積み上げていく。投資額に関しても100億円ほど減額しようと考えている。
営業利益の減額に伴いROEも目標を下げざるを得ないため7%以上に変更した。
〇株主還元の強化、配当金額の推移
ROEと絡むが、下限DOEを設定。自己株式の取得等を進め、株主関係の強化を進めていく。資料の27ページにそれを示した。
配当性向30%以上というのが今までの方針だったが、それに加えて、今回、下限指標としてDOE2.5%を導入した。これにより、より安定的に配当をし、株主還元をしていくという体制に持っていく。
あと、株主還元の強化ということで、自己株式取得についてもしっかりと考えていく。資料株にあるグラフの1番下にも、自己株取得額ということで書いた。
〇キャッシュアロケーション
営業キャッシュフローを、少し目減りするが、資産の売却をしっかり進めることによってキャッシュを確保する。
キャッシュアウトに関しては、投資、資料の右側の上の方に、青字で書いてあるが、戦略投資に関しては、水準を変更せず、量が減っても維持更新する。投資に関しては、その設備の状況を見ながら厳選して進捗させるというような形にしたい。
なお、株主還元に関してはこれまで以上に強化していく。
〇事業ポートフォリオの変革による利益成長
この26中期で大事にしているポートフォリオを変えていくこと、成長市場の製品を伸ばしていくことに関して改めて説明する。
事業ポートフォリオを変革して、2030年、それ以上、将来に向けてしっかりと稼げる企業に変えていく。
資料の右下に青枠で書いているが、成長市場製品を拡大すること、戦略投資をしっかりと効果を発現すること、
日本高周波鋼業、今回グループ化を決めたが、その戦力化、そその他もろもろ、しっかりと変革を進めていく。
〇成長分野への戦略投資
そのカギとなるのは、成長分野の製品を伸ばすこと。そのための戦略投資、こちらは今までも説明しているが、ぶれずに進めている。それを利益につなげることによって成長を果たしていきたい。戦略的大型投資をまとめたのが資料の30ページ。
〇戦略投資の利益拡大効果(進捗)
戦略投資の利益の拡大効果は、数値的に見直して利部分もあるが、2030年に向けて当初計画並みの効果を発現させていく(資料の31ページ)。
〇ありたい姿と経営目標(資料の32ページ)
これは前回の中期で出したもの。この姿は変えずに進めていく。そして目指すべき経営指標・・・本当は26中期で達成したいと思っていた数字だが・・・営業利益600億円以上、ROE9%以上、PBR1.0以上を、成長を果たしていく中でしっかりと達成していきたい。
(IRuniverse 井上 康)