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南アの鉄鉱石鉱山が閉山 大口顧客のミタルが購入停止、中国廉価品との競争で余波

2025/11/06 12:47
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南アの鉄鉱石鉱山が閉山 大口顧客のミタルが購入停止、中国廉価品との競争で余波

  南アフリカ共和国の古い鉱山が10月末に閉鎖した。大口顧客である鉄鋼世界最大手ルクセンブルクのアルセロールミタルが夏にこの鉱山からの原材料の調達を取りやめ、運営が立ち行かなくなった。ミタル側はデフレ輸出される中国の安い鉄鋼製品との競争に直面しており、南アでの生産全体を見直している事情がある。

 

 

■10月末に操業停止、従業員は11月末に解雇

 ロイター通信の11月6日の報道によると、南アの資源大手であるアフリカン・レインボー・ミネラルズ(ARM)が11月5日、「南ア西部にあるビーシューク鉄鉱石鉱山を一時閉鎖する」と明かした。10月末にすでに操業を停止し、従業員は11月末から解雇される。ミタルとARMは6月、この鉱山の製品の供給契約が満了した。その後は契約を更新せず、ミタルは、7月は月次での購入を続けたが、7月下旬に購入を止めたという。

 この鉱山の製品はミタルがほぼ唯一かつ最大の販売相手だった。両社は数十年にわたり供給契約を結んでいた。

 

■苦しむミタル、9月には条鋼部門閉鎖

 ミタルは南ア事業全体の見直しを急いでいる。9月には条鋼部門の閉鎖開始が伝わった。

 

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 南アで電気料金などが高騰し停電が頻繁に起きるなど生産インフラがおぼつかない一方、鉄鋼価格は中国の廉価品設計を受けて低迷する。

 ミタルは南ア事業の歴史が長く、9月に整理した条鋼部門は80年近く操業した。今回のARMとの供給契約も数十年に及んだという。採算を維持するために古くからの事業も見直しを迫られている。

 

関連記事:電力問題に揺れる南ア 供給公社トラブル、26年9%値上げ観測も グレンコアは事業縮小

 

(IR Universe Kure)

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