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三洋化成工業26年中間期、中国製品との競争激化で売上減も経常利益は0.8%増

2025/11/06 18:07
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三洋化成工業26年中間期、中国製品との競争激化で売上減も経常利益は0.8%増

会見に出席した樋口社長(左)

 

大手化学メーカーの三洋化成工業(京都市、樋口章憲社長)は5日、2026年3月期 第2四半期(中間期)の決算短信を発表した。売上高は、高吸水性樹脂事業からの撤退や安価な中国製品との競争激化の影響で、前年同期比17.2%減の637億7900万円となった。営業利益は3.7%減の42億9000万円。高吸水性樹脂事業からの撤退による収益性改善がみられたものの、減収などによるマイナス影響をカバーしきれない結果となった。一方、経常利益は為替差損益の良化により0.8%増の50億3000万円で着地した。親会社株主に帰属する中間純利益は、104億1700万円。

 

分野別にみると、生活産業関連・健康産業関連分野は、高吸水性樹脂事業からの撤退に伴い、売上高が大幅に減少。セグメント別売上高は59.2%減の84億6200万円、営業損失は1億2900万円(前年同期は2億5千2百万円の営業利益)となった。一方、 石油・輸送機産業関連分野の売上高は前年同期比1.6%減の247億200万円、営業利益は36.7%増の28億9000万円。そのうちの石油産業関連分野は、潤滑油添加剤の需要は堅調に推移が、前年同期に一時的な需要増があったことで、売上高は横ばいとなった。

 

プラスチック・繊維産業関連分野は、売上高が3.0%減の129億7800万円、営業利益が28.3%減10億2300万円と苦戦した。プラスチック産業関連分野は、永久帯電防止剤の需要が回復し堅調に推移したが、塗料・コーティング用薬剤が低調に推移したことから、売上高が減少した。

 

同社決算資料より引用

 

前年と比べ、好調だったのは情報・電気電子産業関連分野。売上高は6.5%増の111億6600万円、営業利益は13.2%増の13億6500万円となった。電気電子産業関連分野は、アルミ電解コンデンサ用電解液がEV市場の回復遅れにより低調に推移したが、先端半体市場が堅調に推移したことにより関連材料が売り上げを伸ばし、売上高はプラスとなった。

 

樋口社長は同日に開催された決算会見で、記者からの通年計画の遅れの指摘に対して回答。「予想していた以上に苦戦しているのは高付加価値製品群である炭素繊維関連の集束材。(上期は)これが予定していた売上にはならなかった」と振り返ったうえで、「下期はその対策として、中国やそのほかの国に対して我々の製品を展開。特に高付加価値製品群の展開を中心としていくことが一つのポイントになる」と見解を示した。同氏によれば、半導体関連の製品は予想値よりも好調で推移しているという。

 

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

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