シンガポールの仏系商社トラフィグラがインド実業家のプラティーク・グプタ氏に対して起こした訴訟の審理が、1月17日に英ロンドンの高等裁判所で始まった。ロイター通信などの外電が11月18日に伝えた。両者は2023年にグプタ氏のグループがニッケル取引で詐欺を働いた疑惑について争っている。

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今回の審理は1か月以上かかる見通し。事件は2023年2月、トラフィグラが、「オランダ・ロッテルダムのロンドン金属取引所(LME)倉庫で保管されていたニッケルの袋の一部がただの石の袋だった」と明かしたこと。同社はこのため、総額5億7000万ドル超の損失が出ると発表した。トラフィグラは、詐欺はグプタ氏のグループによる組織的な犯罪とし、発覚直後に訴訟を起こしていた。
もっとも、この詐欺事件を巡っては、発覚前にニッケル取引の資金面での後ろ盾となっていた米金融大手のシティ・グループが支援を打ち切るなど、不審な点も目立っていた。今回の審理も直前にグプタ氏の弁護士の辞退が伝わるなど波乱含みだ。
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(IR Universe Kure)