高炉3社の26/3期2Q決算の発表および説明会が終わり、26/3期の業績見通しを発表した。
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<26/3期見通し>
高炉3社は、26/3期の通期の実力利益について業績見通しについて、日本製鉄とJFE HDが下方修正、神戸製鋼所は上方修正した。
●日本製鉄
実力利益を7,300→6,800億円に下方修正。これは、買収したUSスチールの利益見通しを800→0億円に下方修正したため。USスチールは、コークス炉の爆発事故に加え、鋼材市況が前提を下回っていることが背景。USスチールの高い固定費の削減が課題。
●JFE HD
実力利益を2,000→1,900億円に下方修正。小幅修正となったが、関税影響が想定していたほども発現しなかったが、国内のスプレッド悪化や商社事業の悪化が影響した。なお、同社は需要の悪化を受け倉敷の高炉1基休止した。コストミニマム商業するも高付加価値鋼材の伸びが弱いのは気がかり。
●神戸製鋼所
実力利益を1,155→1,240億円に小幅ながら上方修正。1Q時点でトランプ関税のリスクを▲50億円としていたが、今回▲30億円に縮小したことが大きい。足元の業績は機械系と電力系が支えている状態。鉄鋼事業など素材系の収益回復が待たれる。固定費の増加分を価格転嫁できるのかがカギ。
図表1、高炉3社の26/3期業績見通し(億円、万トン、円/ドル、円/株)

出所:各社発表資料よりIRU作成
<参考>
図表2、高炉3社の実力ベースの利益率推移(%)

出所:各社発表資料よりIRU作成
図表3、高炉3社の株価推移(%:2025年6月末=100)

出所:YahooファイナンスよりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)