オーストラリアとカナダ、インドは11月22日、重要鉱物を含む強靭な供給網(サプライチェーン)の構築に重点を置いた、新たな三国間技術・イノベーションパートナーシップに参加することで合意した。新組織「オーストラリア・カナダ・インド技術・イノベーション(ACITI)パートナーシップ」を発足する。
プレスリリース(カナダ政府): Joint statement by the Government of Canada, the Government of Australia, and the Government of India | Prime Minister of Canada
南アフリカ共和国で11月23日まで開催のG20(主要20か国・地域)首脳会議で各国首脳が合意した。カナダ政府の発表によると、ACITIは3国それぞれの強みを活かし、グリーンエネルギーの革新や重要鉱物を含む強靭な供給網の構築に重点を置く。また、ネットゼロ目標達成に向けた戦略的協力を深め、安全で持続可能かつ強靭な未来に向けた供給網のさらなる多様化を促進し、各国民の生活向上のための人工知能(AI)の開発と大規模導入についても検討する。まずは、2026年1-3月期に担当者ミーティングを開催する。
インド現地紙のインディアン・エクスプレスは11月25日、ACITIについて「世界貿易機構(WTO)や国連のような広範で煩雑な多国間合意から、機敏で課題に基づくミニラタリズムへのシフトを示す」と指摘。、3国に共通する脱中国依存の方針を背景に「覇権国の後退と多国間主義の分裂の時代において、中堅国や台頭大国がその空白に踏み込んで技術の未来を確保しようとしている」とも分析した。
また、「資源豊富な2つのグローバルノース経済(豪加)を、グローバルサウスの主要勢力(印)の規模と人的資本に結びつける試みだ」とも述べ、これまで中国での加工を経由していたリチウム、コバルト、レアアースといった資源のサプライチェーンをめぐり、「オーストラリアやカナダからインドへの直接供給に組み替えることを目指すものだ」との見解を報じた。
(IR Universe Kure)