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富士エコサイクル 家電4品目の累計処理台数1,000万台達成

2025/12/03 11:25 FREE
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富士エコサイクル 家電4品目の累計処理台数1,000万台達成

精密な手解体と家電リサイクル業界初の技術で、高効率で安全なリサイクルを実現

 富士通ゼネラルグループで家電リサイクル事業を担う株式会社富士エコサイクルは、12月2日、本年家電4品目のリサイクル処理台数が累計1,000万台※1を達成したと発表した。2001年4月の操業以来回収した資源の量は、鉄16.5万トン、銅1.2万トン、アルミニウム0.5万トンにのぼる。

 

エアコンのコンプレッサーの解体工程

 富士エコサイクルは、手解体と機械による破砕・選別を組み合わせ、品目ごとに適した処理方法を採用することで、高い水準での再商品化を実現している※2。なかでも、機械で回収が難しい微細な部材や複合素材は、従業員自らが再生素材として正しく分別している。こうした手作業による精密な分別は、富士エコサイクルの強みの1つ。特に、モーターやコンプレッサーに含まれる銅巻線や鉄部品は、丁寧に取り出すことで高精度に回収され、高純度の再資源として循環利用されている。
 また、富士エコサイクルでは、冷蔵庫の破砕工程における粉塵爆発のリスクを低減するため、家電リサイクル業界で初めて「窒素置換方式」を導入。装置内の酸素濃度を低下させることで火災・爆発の発生を防ぐとともに、断熱材に含まれるフロンガスを安全かつ効率的に回収している。これらの先進技術により、安全性を確保しつつ環境負荷の低減とリサイクル効率の向上を実現している。
 さらに、近年の取り組み※3として、使用済み家電からより高品位なプラスチックを回収することを目的に「湿式選別装置」を導入した。これにより、混合プラスチックからPP(ポリプロピレン)の単一素材回収比率を2.5倍に高め※4、プラスチック資源の循環利用を一層推進している。
 ※1 2025年7月16日時点の家電4品目の累計台数。
※2 2024年度特定家庭用機器廃棄物の再商品化等実績:2024年度エアコン(96%)、ブラウン管テレ ビ(75%)、液晶・プラズマテレビ(86%)、冷蔵庫・冷凍庫(78%)、洗濯機・衣類乾燥機(97%)
※3 2023年度から開始。
※4混合プラスチックの単一素材回収比率が、2021年度の21.9%から2024年度に56.0%へと上昇。

■富士エコサイクルについて
 家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)に基づき、使用済み家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)の処理を通じて、持続可能な循環型社会を創るための家電リサイクル事業を行う。
 また、環境負荷軽減と地域との共生を重視し、地元・浜松の社会や自然環境への貢献を重視。敷地内に太陽光発電を設置して使用電力の30%を再生可能エネルギーで補い、残りの70%もCO2を排出しない電力を使用することで、環境負荷低減に向けた取り組みを推進している。さらに、富士エコサイクルが操業している同社浜松事業所内に1500㎡の大規模なビオトープを整備し、絶滅危惧種や浜松の里地里山の動植物の保全に取り組むとともに、次世代を担う子どもたちへの環境教育の場として提供し、地域社会とともに持続可能な未来を築いていく。


 

浜松事業所全景。富士エコサイクルの屋根に設置された太陽光パネル(写真上部)。



地域の自然環境の保全と生物の多様性を目的に、当社浜松事業所内にビオトープを整備。


(IR universe rr)

 

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