中国税関総署が12月8日に発表した中国の2025年11月の貿易統計で、11月単月でのレアアース輸出量は5493.9トンと10月単月の4343.5トンから26.5%増えた。輸出の回復は2か月連続。10月末の米中首脳会談を経て中国のレアアース輸出規制が延期され、輸出が活気づいた。
1-11月のレアアース輸出量は前年同期比11.7%増と、増加率は1-10月の10.5%増から拡大した。輸出額も前年同期比0.1%増と、1-10月の2.9%減から増加に転じた。
1-11月の中国のレアアース輸入額は前年同期比8.1%増と、1-10月の6.9%増から増加率が拡大した。一方、輸入量は26.1%減で、減少率は1-10月の23.3%減から悪化した。
■中国指数は横ばい
中国の業界団体である中国稀土協会が12月3日に発表した11月のレアアース価格の平均値は207.6と、10月の204.9から小幅に上昇した。月内高値は11月28日の210.4、安値は11月17日の206.0で、200台後半から210までのごく狭いレンジでの横ばいが続いた。
中国レアアース指数の推移

(出所: 中国稀土協会)
■11月の輸出、2か月ぶりにプラス 輸入も小幅に拡大
11月の貿易統計全体では、輸出は前年同月比5.9%増、輸入は1.9%増で1117億ドルの貿易黒字だった。輸出は10月の1.1%減から2か月ぶりに増加に転じた。対米輸出が29%減と大幅な減少を続けたが、欧州や東南アジアなど米国以外への輸出が下支えした。輸入の伸びも10月の1.0%増から拡大した。
1-11月では輸出が前年同期比5.4%増、輸入が0.6%減で1兆759億ドルの貿易黒字だった。
(IR Universe Kure)