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チリ、2034年までの鉱業投資162億円 国営コチルコ予測、銅とリチウムで10年来で最大

2025/12/12 13:00
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チリ、2034年までの鉱業投資162億円 国営コチルコ予測、銅とリチウムで10年来で最大

 チリ国営機関のチリ銅委員会(cochilco、コチルコ)は12月11日、ホームページ上で、2025-2034年の鉱業投資計画について「1億455万ドル(約162億円)と過去10年間での最高水準になる」との見通しを発表した。銅やリチウムの生産が加速すると予想している。

 

プレスリリース: Informe Cartera de Proyectos de Inversión Minera 2025–2034 – COCHILCO

 

■銅は世界首位、リチウム2位の生産大国

 Mining.comが12月12日に報じたところでは、新たな投資計画は2024年の発表時よりも26%規模を拡大した。

 コチルコの発表によると、今後予定されている大規模な銅のプロジェクトには、英アングロ・アメリカンとスイスのグレンコアが共同運営するコラワシ鉱山の第4ラインや、豪BHP所有のエスコンディダ鉱山の新集中炉などが含まれる。リチウムでは、チリの国営鉱業公社(ENAMI)が英豪リオティントと提携して開発するサラレス・アルトアンディーノス・プロジェクトが含まれている。

 投資計画のうち81%は置き換えおよび拡張事業で、まずは既存事業の拡充を図る。計画の4割は実行中で、残りは実現可能性を検討している段階にある。

 

 チリは銅生産で世界首位、リチウムが2位の資源生産国。2016年-2025年の銅開発投資は投資全体の89.8%を占めた。リチウムを投資計画に含め始めたのは2021年からだが、2025年の推定投資額は47億ドルと4年間で倍増した。

■銅予想価格引き上げ、国営コデルコも強気に

 チリの鉱業は活気づいている。コチルコは11月19日、「2026年の銅の平均予想価格を1ポンド当たり$4.55と、前回予測($4.3)から引き上げた」と発表していた。2025年の予想価格も$4.45と、2月予測($4.25)から上方修正した。コチルコの値上げを背景に、同国国営生産のコデルコ(codelco)も強気姿勢を強める。

 

プレスリリース: Cochilco eleva el precio promedio del cobre a US$ 4,55 la libra para el año 2026 – COCHILCO

関連記事: LME銅価格、史上最高値 — 需給ひっ迫とCodelcoの強気姿勢

 

 コチルコは2026年の世界の銅需給を16万5000トンの供給不足と予想する。供給が1.4%増加するものの需要は約2.1%増となり需要の伸びが大きい。スクラップからの生産も追いつかないとみる。このうちチリの生産量は2025年が550万トンで2024年とほぼ同水準、2026年は560万トンと前年比2.5%増えると予想していた。

 

(IR Universe Kure)                  

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