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中国経済、11月は悪化深まる 不動産投資の減少15%超え、消費も弱い・指標一覧

2025/12/16 18:42
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中国経済、11月は悪化深まる 不動産投資の減少15%超え、消費も弱い・指標一覧

 中国国家統計局が12月15日までに発表した中国の2025年11月の主要月次統計は悪化を深めた。不動産開発投資の落ち込みはついに15%を超え、固定資産投資の悪化も加速した。投資の不調が消費に及び、サービス業の景況感指数(PMI)も好不況の境目となる50を割り込んだ。

 11月は工業生産高と小売売上高も前月から伸びが鈍化し、工業生産高は2024年8月以来、小売売上高はコロナ禍だった2022年12月以来の低い伸びとなった。消費者物価指数も1%に届かない低い水準での推移が続く。新車販売や銀行融資もさえなかった。好調なのは貿易で、輸出は前年同月比5.9%、輸入は1.9%それぞれ伸びた。対米輸出は減少が続いたが、東南アジア向けなどが補った。

 

2025年の中国の主な経済指標

注)単位は新規融資以外は前年同期比増減で%、新規融資は元。GDPは四半期。不動産開発投資と固定資産投資は年初からの累計。▲はマイナス。

(中国国家統計局、中国海関、中国汽車工業協会、中国人民銀行などの発表をもとにIR Universeが作成)

 

 国内経済の低迷を受け、中国企業は貿易を含め海外に活路を見出している。金融アナリストの川上敦氏は12月9日のオンラインセミナーで「固定資産投資の低調だけを見て、中国経済が悪化していると断じるのは早計かもしれない」と指摘した。「中国企業は海外での生産・消費活動を加速しており、海外で稼いだ資金が国内に還流すれば、景気は一定程度支えられるだろう」という。

 川上氏は「中国は供給過剰経済であり、2026年はデフレ輸出による世界経済への影響にも目配りする必要がある」と話していた。

 

(IR Universe Kure)                  

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