Loading...

豪Fortescue社 銅企業Alta Copper社の残りの株式取得提案で買収へと一気に動く

2025/12/20 02:11
文字サイズ
豪Fortescue社 銅企業Alta Copper社の残りの株式取得提案で買収へと一気に動く

カナダのTSXに上場している銅企業Alta Copper社の大株主である豪鉄鉱石大手Fortescue社(Alta社の株約36パーセントパーセントを所有)は、Alta社との間に拘束力のある契約を締結し、買収へと向かうことを発表した。12月15日、Fortescue社より声明が発表されている。

 

Alta Copper社の主要な資産は、ペルー北部にある91平方キロメートルの有望なCañariaco銅プロジェクト。同社はこれの100パーセント所有者で、報告済み鉱物資源量は、銅相当品位0.42パーセントでの測定・推定鉱物資源量11億トン、銅相当品位0.29パーセントでの推定鉱物資源量9億トン。さらに、年間13万4000トンの銅生産が可能との予測も発表されているという。

 

今回両社の間で締結された具体的な契約内容は、Alta社の発行済み普通株式のなかでFortescue社がまだ保有していない部分である64パーセントの株式を、カナダの事業再編計画(Transaction)を通じて全て取得することをFortescue社が提案するもの。Fortescue社はこのなかでAlta社の総株式価値を1億3,900万カナダドルと評価しており、Alta社の株主は、1株当たり1.40カナダドルの現金対価という、30日間出来高加重平均価格(VWAP)に対して50パーセントという非常に魅力的なプレミアムを受け取ることになると述べられている。

 

Alta社は全株主に対し本取引への賛成投票を満場一致で推奨しており、さらに、同社の取締役・役員および発行済み株式の合計12.5パーセントを保有するその他の株主も、本取引に賛成票を投じることを約束する投票支援契約を締結しているという。この買収の成立には1月26日のAlta社の株主総会での承認が必要ということだが、株主にとって魅力的な提示価格を含むこうした背景から、買収成立は比較的楽観視されているようだ。

 

Fortescue社は声明にて、「(自社は)2018年からのラテンアメリカにおける存在感と、確立された技術・許可取得・地域コミュニティ関与の専門知識を活かし、Cañariacoプロジェクトを推進する上で有利な立場にいます」と述べ、自信を示している。同社は主に、中核をなす鉄鉱石事業、そして近年ではグリーンエネルギー部門への注力などでも知られるが、世界規模の銅資産を加えることで事業のさらなる多角化を図っているものと考えられる。

 

ただし、オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)紙(12月15日)によれば、Cañariacoは、“過去10年間にわたり地元コミュニティから強い反対を受けてきた未開発のペルー銅鉱床”とのことで、買収が成立したからといって何の障害もなく今後の開発が進む保証があるわけではないだろう。

 

 

 

(IRUNIVERSE A.C.)

 

関連記事

新着記事

ランキング