米財務省は1月12日、ホームページ上で、「ベッセント財務長官が、特に希土類元素を含む重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の確保と多様化の解決策を協議するため、米国財務省で財務大臣会議を招集した」と発表した。日本からは片山さつき財務大臣が参加した。また、オーストラリアは会議に先立ち、重要鉱物の戦略備蓄制度を発表した。
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■豪州やインド、メキシコ、韓国も参加 危機感共有

今回の会議の参加者は先進7か国(G7)参加国に加え、豪州、インド、メキシコ、韓国の財務相。発表によると、「参加者は重要鉱物サプライチェーンの脆弱性を迅速に解決したい」という、強い共通の願望を表明した。
ベッセント長官は、各国が慎重なリスク除去を追求し、重要鉱物の供給を巡る現在の問題を是正する必要性を十分に理解していることに、楽観的な見方を示した。同長官は現状について、重要鉱物のサプライチェーンの偏りのため、(市場の)混乱や操作に脆弱になっていると指摘し、参加者に対し、サプライチェーンの抵抗力を高めるよう呼びかけた。
■豪州はアンチモンやガリウム、レアアースを優先備蓄

プレスリリース:Delivering Australia’s critical minerals supply | Minister for Trade and Tourism
一方、豪貿易観光庁など豪州の関連部門は1月12日、同じくホームページ上で、「12億豪ドル(約1270億円)規模の重要鉱物の戦略備蓄制度を制定する」と発表した。チャルマーズ財務大臣が先のG7会議で対外的にも内容を説明した。
発表によると、豪州はまずアンチモン、ガリウム、レアアースを優先的に備蓄する。政府指定の保護区で生産し、軍需を含めた国内需要と信頼できる貿易相手国のためのサプライチェーン強化に役立てる。貿易パートナーとしては日米韓や欧州、カナダ、英国などを想定する。
(IR Universe Kure)