都内初、学校給食から回収した廃食用油をSAF製造に利用予定
東京都立川市(市長:酒井 大史)、日揮ホールディングス(代表取締役会長兼社長CEO:佐藤 雅之)、レボインターナショナル(代表取締役CEO:越川 哲也)およびSAFFAIRE SKY ENERGY(代表者:髙田 岳志)は、1月15日、持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel、以下「SAF」)等の原料となる使用済み食用油(以下「廃食用油」)の資源化促進を図るため、「循環型社会形成に向けた廃食用油の再資源化に関する連携協定」を本年1月14日に締結したと発表した。また、同日に立川市役所で酒井市長の参加のもと協定締結式を執り行った。
さらに、立川市は同日付で、SAFで航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」にも参画し、市内の家庭などから回収した廃食用油をSAFへリサイクルする取り組みを進める。

協定締結式の様子 (左からSAFFAIRE SKY ENERGYの西村勇毅最高執行責任者COO、レボインターナショナルの越川哲也代表取締役CEO、立川市の酒井大史市長、日揮HDの秋鹿正敬専務執行役員)
【協定締結に至った経緯】
立川市は、これまで市民生活で出る廃食用油を可燃ごみとして焼却処理していたが、2025年6月から10月末まで、東京都が実施した世界陸上を契機とした「家庭の油 回収キャンペーン」の一環として、市内3か所(立川市役所・立川市クリーンセンター・立川市総合リサイクルセンター)に廃食用油の回収ボックスを設置。市民から廃食用油の回収を実施してきた。回収キャンペーン終了後も、市民より廃食用油回収の継続実施に係る希望が多くあったことから、同協定締結に至った。
【協定の主な内容】
(1) 廃食用油の回収に関すること。
(2) 廃食用油を用いたSAF等の製造に関すること。
(3) 本再資源化を広く情報発信する機会の提供に関すること。
(4) その他、本協定の目的を実現するために必要なこと。
【協定に基づく具体的な取り組み】
立川市では、前述の市内3か所に引き続き回収ボックスを設置し、市民の皆様からの廃食用油回収を本年2月2日から再開。また、都内の自治体としては初めて、本年8月の2学期より市内の学校給食共同調理場で排出される廃食用油をSAFの原料として利用する予定だ。
今回の協定に基づき、立川市が回収した廃食用油をレボインターナショナルが収集し、国内初のSAF大規模生産を行うSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(コスモ石油堺製油所内、2024年12月完工)へ運び、国産SAFの原料として資源化。この取り組みは、市民一人ひとりが脱炭素に貢献できることを実感できる身近な取り組みであり、2050年までの温室効果ガス排出量を実質ゼロとするゼロカーボンシティ実現に向けて、多くの市民の協力を頂き、脱炭素・資源循環型社会の実現を目指していく。

今回の連携スキーム
【国内初のSAF大規模生産事業の概要】
日揮HDとレボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で、国内における廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立した。24年12月にコスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設が完了し、25年4月からSAFの供給も開始している。供給するSAFは、国際的な持続可能性認証である ISCC CORSIA 認証を取得している。

【Fry to Fly Projectについて】
「Fry to Fly Project」は、家庭や店舗などで発生する使用済み食用油を原料とするSAFを用いて、航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト。プロジェクトは日揮HDが発起人となって設立し、設立主旨に賛同する企業・自治体・団体が、家庭や飲食店など身近なところで発生する廃食用油の提供を通じて、日本国内における資源循環の促進に直接参加している。
特設ホームページ:https://www.jgc.com/jp/esg-hsse/initiative/fry-to-fly/
【東京都の廃食用油回収促進に係る事業】
日揮HDとレボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で、東京都が推進する「廃食用油回収促進に係る事業提案」に採択され、2023年8月に東京都と協定を締結した。この協定は、SAFの原料となる廃食用油回収の拡大を図り、SAF製造へつなげる新たなサプライチェーン構築の推進を目的としている。同事業では、東京都とともに、同月から本年3月にかけて「家庭系廃食用油の回収」、「SAF製造・利用に関する教育活動」、「SAFイベント・キャンペーンの実施」、「回収した廃食用油のSAF利用可否に関する検討」という4つの取組み※を推進。東京都は25年5月から10月に世界陸上を契機とした「家庭の油 回収キャンペーン」を展開、都内約80か所で家庭の廃食用油回収を実施し、多くの都民に廃食用油やSAFについて周知することができた。
※東京都ホームページ:
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/resource/recycle/wastecookingoil
(IR universe rr)