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アルミニウムで軽量性とリサイクル性を両立―クルマのサステナブル技術展

2026/01/21 23:52
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アルミニウムで軽量性とリサイクル性を両立―クルマのサステナブル技術展

浅野ブースで展示されたアルミニウム製の部品サンプル

 

日本最大級の自動車関連展示会「第18回オートモーティブワールド」が21日開幕した。その構成展示会の一つである「クルマのサステナブル技術展(SuM-TEC)」では、軽量性とリサイクル性を兼ね揃えたアルミニウムやマグネシウムに焦点を当てた展示が複数みられた。

 

浅野(群馬県伊勢崎市、浅野圭祐社長)は、自動車のほかバイク、航空機などのモビリティパーツの試作開発に特化したメーカー。元々は溶接所として立ち上げられた企業であり、熟練の実術者が成形・溶接シミュレーションなどのCAE(Computer Aided Engineering)データを活用し、量産を見越した短納期試作開発を提案している。

 

展示ブースでは、同社が得意とする技術の一部として、「マグネシウム成型」や「アルミ成型」、「アルミ・マルチマテリアル接合」なども紹介されており、アルミの総合メーカーであるUACJ製の環境配慮材を使用した自動車部品サンプルなども披露された。

 

アルミニウム合金を材質に使用した部品サンプル(PSW軽金属)

 

また、PSW軽金属(東京都千代田区)は、アルミニウムやマグネシウムの合金を原料としたバッテリーケースやヒートパイプなどの部品サンプルを展示した。同社の非熱処理型アルミニウム合金は鋳造状態では高い伸び率を持ち、熱処理なしで高靭性を維持できるため、EVを含むモビリティの一体成型リアフロアやショックタワー、エンジンルームなどに広く採用されているという。

 

PSW軽金属ではそれらの製品を販売するだけでなくスクラップリサイクルやチップリサイクルサービスも展開しており、サーキュラーエコノミーの推進にも注力しているとのことだ。なお、トヨタ自動車ブースでもアルミニウムの再利用を含む廃車リサイクル技術や解体しやすい車両構造がPRされており、自動車業界全体で、資源循環に対する関心がさらに高まっていることが伺えた。

 

トヨタ自動車ブースでもリサイクル技術がPRされた

 

三菱総合研究所が2025年3月に公表した自動車リサイクルにおける再生材利用拡大に関する調査結果によれば、「自動車リサイクル法の資源回収インセンティブ制度により、今後の国内におけるアルミニウムスクラップの回収量は増加すると見込まれる」という。ただ、資源循環の推進が期待される一方で、「アルミニウムスクラップは供給過多となる可能性も考えられる」とも見解を示しており、アルミニウムスクラップの用途拡大も早急に対応すべき課題となっている。

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

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