2026年1月中旬~1月下旬のレアアース市況はまちまち。中国が1月6日に軍民両用品の対日輸出を禁止した。対象製品は明示されなかったが、輸出審査が滞っているとの情報が流れた金属ネオジムが急伸。一方、最終製品需要の低迷は相変わらずで、中国の春節(旧正月)連休も接近する中で様子見気分も漂っている。
■中国のレアアース価格指数、一時節目の240超え
中国の業界団体である中国稀土協会が日時で発表しているレアアース価格の平均値は1月22日に238.3と、前日(236.3)から上昇した。1月15日には240の大台に乗せる場面があった。
中国レアアース指数の推移

(出所: 中国稀土協会)
■民生用のネオジムも審査停滞? 一日で9%上昇
金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

上昇した鉱種のうち、最も値上がりが大きかったのは磁石向け需要の大きな軽希土類のネオジム。金属ネオジム価格は1月16日に$119.75/kgと、前日($109.75)から9%も上げた。2023年3月以来の高値圏にある。
中国は1月6日から、軍民両用品の対日輸出を禁じた。対象製品は明示しなかったが、レアアースが対象になるとの憶測が広がった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は1月8日、民生用のレアアース磁石の対日輸出審査が滞っていると伝えた。6日の発表前から審査が下りにくかったとの指摘もある。国際市場での中国産レアアースの供給が細るとの懸念が広がっている。
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金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

中重希土類の代表格である金属ジスプロシウムと金属テルビウムも1月16日に上昇。こちらの上昇率はそれぞれ1%強だが、金属ジスプロシウムが2024年11月以来、金属テルビウムが2024年1月以来と、いずれも1年以上ぶりの高値を回復している。
酸化イットリウムの価格推移(99.999% FOB China)(S/Kg)

金属ランタンの価格推移(99% FOB China)($/kg)

一方、2025年後半に急伸した酸化イットリウムは小幅安。金属ランタンは2025年12月から横ばいが続く。上海有色網(SMM)は1月20日までの週刊レポートで、「最終需要の低迷に加えて2月半ばの春節連休が接近する中、取引先によっては取引を手控える動きが出ている」と指摘した。
1月20日・14日
中国税関総署が1月14日に発表した中国の2025年の貿易統計で、2025年のレアアース輸出量は前年比12.9%増の6万2585トンだった。1月20日に発表した貿易統計月報によると、12月のレアアース製品の輸出量は前年比16.1%増の1万1137トンで、増加率は11月の22.7%増から縮小した。
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1月14日
一般社団法人新金属協会は1月14日、霞山会館(東京・千代田)で「2026年新年賀詞交歓会」および「第26回表彰式」を開催した。
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1月12日
米財務省は1月12日、ホームページ上で、「ベッセント財務長官が、特に希土類元素を含む重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の確保と多様化の解決策を協議するため、米国財務省で財務大臣会議を招集した」と発表した。日本からは片山さつき財務大臣が参加した。
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1月12日
オーストラリア政府はG7会議に先立ち、重要鉱物の戦略備蓄制度を発表した。
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(IR Universe Kure)