ブラジル資源大手のヴァ―レが1月27日に自社ホームページ上で発表した2025年の生産実績で、鉄鋼石の生産量は前年比2.6%増の3億3610万トンだった。競合の英豪リオ・ティントが1月20日に発表した鉄鋼石生産量は3億3660万トンだったことから、わずかに及ばなかった。2025年も生産トップはリオが逃げ切った形になった。
■3社で世界の生産の7割


プレスリリース:Vale's Production and Sales in 4Q25
プレスリリース:2025-fourth-qor.pdf
世界の鉄鉱石生産量はリオとヴァ―レ、オーストラリアのBHPの3社で約7割を占める。このうちBHPは決算期が違い、2025年12月期は中期の生産量を発表した。2025年7-12月期の半年間の鉄鉱石生産量は1億3380万トン。2025年6月末までの1年間の生産量は2億6300万トンだった。

プレスリリース:bhp-operational-review-for-the-half-year-ended-31-december-2025.pdf
■リオの生産、グレンコアとの統合が変数か
2026年の目標は、リオの販売目標が3億4300万トン-3億6600万トン。BHPは2026年度の生産目標として2億5800万トン-2億6900万トンを見込む。ヴァ―レは1月28日時点で目標を明かしていない。
リオは2026年も2025年と同程度の販売を計画していることから、生産も2025年と同じか上回る規模になりそうだ。ただ、リオはスイス同業のグレンコアとの統合協議を始めたばかり。統合の目的は銅やレアメタルといったニューエコノミー向け金属への注力になるだけに、オールドエコノミー向けエネルギー事業に当たる鉄鉱石事業をどう処理するかは、未知数な部分がある。
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(IR Universe Kure)