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黒崎播磨:会社計画を上回るも、業績見通しは据え置き。同社株のTOB開始時期決まる

2026/01/30 20:40
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黒崎播磨:会社計画を上回るも、業績見通しは据え置き。同社株のTOB開始時期決まる

 1月30日15時半、黒崎播磨は26/3期3Qの決算を発表、会社計画を上回って着地するも、通期見通しは据え置いた。また、同時に親会社である日本製鉄による同社株公開買い買付けについて発表した。なお、3Q決算なので説明会は開催されないが、同社は説明資料を作成している。

 

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<26/3期3Q実績>

〇環境

・国内粗鋼生産(25年4-12月)は6,028万トン(前年同期間比▲3.6%)

・世界粗鋼生産量(25年1-12月)は18億4,940万トン(同▲2.0%)

・インド粗鋼生産量(25年1-12月)は、1億6,490万トン(同+10.4%)

 

〇実績

 売上高は、前年同期に比べ3億円減少の1,329億(前年同期比0.2%減)となった。国内外での粗鋼生産量減少に対して、原料・エネルギー価格等コスト上昇分の着実な販売価格転嫁及びインドでの拡販等を進めたことにより耐火物事業の売上高は増収となったものの、ファーネス事業における大型工事案件が受注の谷間となったことにより、全体では減収となった。地域ごとの売上高は、日本が719億円(同1.1%減)、インドが323億円(同1.8%増)、アジアが59億円(同5.1%増)、欧州が124億万円(同7.2%減)、その他が102億円(同6.6%増)となり、海外売上高は610億円(同0.8%増)、海外売上高比率は45.9%(同0.5ポイント向上)となった。

 経常利益は、前年同期に比べ17.3億増の126.9億円(同15.9%増)となり、経常利益率は、同1.3ポイント改善し9.5%となった。なお、経常利益の増減については説明資料の4ページにあるように、国内外での粗鋼生産量減少や円高の進展に伴う円換算利益の目減り影響を受ける中、生産性向上・歩留まり改善等自助努力によるコストダウン施策に加え、耐火物事業における原料・エネルギー価格等コスト上昇分の着実な販売価格転嫁及びインドでの拡販等を進めたことにより、耐火物事業は前年同期比で増益。また、ファーネス事業も、受注案件の構成差に加えて、要員効率化効果や資材等コスト上昇分の着実な価格転嫁により、前年同期比で増益。全体でも前年同期比で17.4億円の増益となった。

 

図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇セグメント

 セグメントについては説明資料の5ページ以降を参照。セグメント別のポイントは以下の通り。

●耐火物

 国内外での粗鋼生産量減少に対して、生産性向上・歩留まり改善等の自助努力によるコストダウン施策を進めたことに加えて、マージンの改善及びインドでの拡販により、増収増益。

●ファーネス

 売上高は、資材等コスト上昇分の着実な価格転嫁を進めたものの、大型工事案件の受注が谷間となったことにより、減収。利益は、受注案件の構成差及び要員効率化等により、増益。

●セラミックス

 電子部品向け材料の受注が回復したこと等により、増収増益。

 

<26/3期業績見通し>

 今3Q時点の進捗率が8割程度と会社見通しを上回っているにも関わらず、業績見通しを据え置いた。

 

図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

<同社株TOBについて>

 1月30日には日本製鉄及び黒崎播磨は、TOBについてリリースを発表した。日本製鉄は同社株のTOBを2月2日に開始する。期間は3月3日までで、一株当たり4,200円とTOBを発表時から変更無し。なお、1月30日の同社の終値は4,185円。

 同社の完全子会社化により、日本製鉄がUSスチールの設備投資や、電炉転換などへの耐火物の貢献が期待できる。

 

<参考>

 今4Qの主要セグメントの利益率をみると3Q対比ですべて向上している。

 

図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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