2月5日15時半、品川リフラは26/3期3Q決算を発表し、業績見通しを修正した。3Q決算なので説明会を開催しないが、説明資料は作成している。
<25年度3Q実績>
〇ハイライト(資料3ページ)
• 226/3期3Q 国内粗鋼生産量は前年同期比3.6%減の6,028万トンとなり、低迷が継続。
• 売上高は、耐火物セクターにおいて国内粗鋼生産量の減少が続いたほか、海外でも一部のお客様の活動水準が低位で推移し、さらに競合環境の激化も重なったことで販売数量が減少。また、断熱材・先端機材セクターでも需要環境の低迷により減収。一方で、新たに加わったオランダのGouda Refractories Group B.V.(以下、Gouda社)とブラジルのReframax Engenharia S.A.(以下、Reframax社)の業績寄与により、全体では大幅な増収を確保。
• 損益面では、Reframax社の買収に伴う一過性費用(5億円)を計上したものの、コストダウン効果などによりEBITDAは大幅な増益。但し、M&Aによるのれん償却額の増加に加え、赤穂工場の新プラント稼働に伴う減価償却費の増加があり、営業利益は減益。なお、為替差益の影響により、経常利益は若干の増益。
• 当期利益は、多額の固定資産売却益を計上したことから大幅な増益
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇EBITDA・営業利益の増減要因(資料4ページ)
・EBITDAは+24億円の増益を確保。耐火物セクターでは販売数量の減少があったが、コストダウン等に加え、海外グループ会社の業績が寄与し、増益。断熱材・先端機材セクターは需要環境の悪化により減益。エンジニアリングセクターは一過性の買収関連費用の計上があったが、Reframax社の業績寄与により、若干の増益。
・営業利益は、のれん他償却額の増加により▲9億円の減益。
〇セグメント別売上高およびEBITDA(同5-9ページ)
●耐火物
国内粗鋼生産量の減少に加え、海外でも一部のユーザーの活動水準が低位で推移し、競合環境も激化したことから販売数量が減少。一方で、2024年10月に買収したGouda社の業績が通期で反映されたことにより、増収を確保。Gouda社の業績寄与に加えて、価格設定の適正化、販売構成の改善、コストダウン等を進めた結果、EBITDA・営業利益ともに増益。
●断熱材
国内外で受注拡大を進めたものの、半導体製造装置やリチウムイオン電池向けなど高付加価値製品市場における断熱材需要の回復が遅れ、減収・減益。厳しい需要環境は続くものの、第4四半期は鉄鋼設備向け大型案件の受注などにより、業績は回復に向かう見通し。
●先端機材
ファインセラミックス製品の拡販を進めたものの、半導体製造装置関連製品ではロジック半導体およびファウンドリー関連の投資時期変更や、ユーザーの在庫調整の影響もあり、販売数量が減少し、減収・減益。主要市場である半導体製造装置向けの本格的な需要増加は来期以降となる見通し。
●エンジニアリング
新たに同社グループに加わったReframax社の業績が7ー9月期より寄与し、増収。一方、Reframax社の一部プロジェクトの収益計上タイミングが4Qにずれ込んだこと、および買収に伴う一過性費用(5億円)の計上等により、営業利益は減益。
〇地域別の売上高(同10ページ)
今3Qの海外売上高比率は、前年同期比14.1ポイント上昇し42%となった。ブラジルのReframax社の7ー12月期の業績が加わったことで南米地域の売上高が増加したほか、オランダのGouda社の業績寄与により、欧州およびその他海外地域も伸長。Reframax社およびGouda社の業績が通期で反映された場合、海外売上高比率は約45%に達する見込み。
<26/3期通見通し>(同11ページ)
従来見通しに対し、Dynamix Casting Fluxes, LLC(以下、Dynamix社)に関する買収関連費用および固定資産売却に伴い発生する事業税(外形標準課税)などの一過性費用の計上に加え、断熱材セクターにおける販売構成の悪化等により、EBITDAおよび営業利益を下方修正。
経常利益については、為替差益の影響により前回公表値から変更なし。売上高および当期利益についても変更なし。
図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇EBITDA・営業利益の増減要因(資料12ページ)
国内粗鋼生産の減少をはじめ、国内外のお客様の活動水準の低位継続によるマイナス影響に加え、Dynamix社買収に関する費用および固定資産売却に伴う事業税などの一過性費用が発生。一方、コストダウンの徹底やセクター横断的なグローバルネットワークを駆使した拡販、Gouda社およびReframax社の業績寄与等により、EBITDAは+35億円の増益、営業利益はのれん他償却額を勘案して、▲2億円の減益となる見通し。
<参考>
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)