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1月の銅の概況及び2月の見通し 銅は“金融資産”へ、実需を超えるマネーの波!

2026/02/04 16:49 FREE
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予想レンジ 

LMEセツル     12900-14000ドル       ↑

    建値     2070-2310円           ↑

    為替     155~160円 (1か月間TTM)  レンジ内

■国際概況

1月のLME銅相場は、金融要因主導で神経質な展開となっている。
上昇要因は、米国のインフレ沈静化を背景とした利下げ時期前倒し観測によりドル安基調が強まり、投資マネーが非鉄金属へ回帰している点。また、中国の年初インフラ投資再始動や電力・EV関連需要への期待が、銅の中期需給タイト感を意識させている。
一方、下落要因は、欧米景気減速懸念が根強く、実需回復が期待先行にとどまっていることに加え、南米鉱山の供給回復による在庫増加懸念が上値を抑制している点である。総じて1月相場は材料待ちの高値圏もみ合いとなっている。

■前月の経済指標    

◆月間のドル/円レート (TTS)

157.86 → 154.66(円)

                                

【国内指標】                                       

【自動車生産】 

生産動態統計によると12月の自動車生産台数は前年比+1.7%の65万6562台

輸出は前年同月比―6.7%の34万6165台                                                    

                                                       

 

10月11月12月
生産台数77万6072台64万9096台34万6165台
前年比-0.2%+?% -6.7%

                      

【自動車販売】          

日本自動車販売協会連合会によると1月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-4.2%

の22万8832台

                    

 11月  12月  1月
販売台数23万4715台21万1909台22万8832台
前年比 -6.1%-3.3%-4.2%

 

自動車生産台数

 出典 生産動態統計

                                                 

自動車販売台数推移

 

出典 日本自動車販売協会連合会

 

【住宅着工戸数】

12月の新設住宅着工戸数は、前年同月比1.3%減の減少傾向となりました。分譲住宅は増加したものの、持家と貸家が減少した影響です。同月は季節調整済年率換算値では前月比7.3%の増加を示しました

 

【伸銅品生産】

12月伸銅品生産量速報値は5万4,680トン、前年同月比6.3%増加した。7か月連続のプラスとなった。14品目中10品目が前年同月実績を上回った

出典 日本伸銅協会

 

【日本電線工業会発の出荷速報(推定)】

【電線】

出荷量:48000トン(銅量ベース)前年同月比:-0%  5カ月連続マイナス

  出典 日本電線工業会

                         

◆貿易関連指標

【輸出】        

電気銅    -12.2% 3万6025t 38787

スクラップ  +66.5% 4万3272t 40787

輸出10月11月12月
電気銅5万1658t3万8787t3万6025t
前年比-20.8%-?%-12.2%
スクラップ4万7407t4万787t4万3272t
前年比+54%+?%∔66.5%

 

輸出推移

【輸入】        

電気銅    +1839% 2696t 1328

スクラップ  +46.6% 2万9346t 28193                           

輸入10月11月12月
電気銅331t217t239t
前年比+24.9%+130.9%-19%
スクラップ3万3307t2万8504t3万1719t
前年比+38.1%+41.7%+36.7%

 

輸入推移

出典 財務省 貿易統計

                             

■国内概況まとめ

【自動車生産】 

生産動態統計によると12月の自動車生産台数は前年比+1.7%の65万6562台

輸出は前年同月比―6.7%の34万6165台    

                        

【自動車販売】          

日本自動車販売協会連合会によると1月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-4.2%

の22万8832台 

            

【住宅着工戸数】

12月の新設住宅着工戸数は、前年同月比1.3%減の減少傾向となりました。分譲住宅は増加したものの、持家と貸家が減少した影響です。同月は季節調整済年率換算値では前月比7.3%の増加を示しました

 

【伸銅品生産】

12月伸銅品生産量速報値は5万4,680トン、前年同月比6.3%増加した。7か月連続のプラスとなった。2025年暦年の生産量は、66万1千トン、2023年24年より約2万トン増えた。

2025年12月の伸銅品の生産量は、14品目中10品目が前年同月実績を上回った。足元の伸銅品生産を増加方向にけん引しているのは、自動車、半導体、スマートフォン、ゲーム機、中国家電、ルームエアコンなどが挙げられる。一方、足を引っ張るのが、建築・建設関係と、パッケージエアコンなどが挙げられる。

※11月伸銅品生産動向速報値を公表した。11月伸銅品生産量速報値は5万7,100トン、前年同月比3.3%増加した

【電線】               

出荷量:48000トン(銅量ベース)

前年同月比:-0%

5カ月連続マイナス

11月49000t 

 

【輸出】        

電気銅    -12.2% 3万6025t 38787

スクラップ  +66.5% 4万3272t 40787

【輸入】         

電気銅    +1839% 2696t 1328

スクラップ  +46.6% 2万9346t 28193

                                                                 

【見通し】

【自動車】     

【販売台数】
 - 国内向け販売は、1月の調整局面を経て、3月決算を見据えた仕込み段階として 横ばい〜小幅マイナス圏 で推移。需要の底割れは回避。
 - 軽自動車や低価格帯のコンパクト車、実用車は引き続き堅調。価格上昇局面では「値ごろ感」「維持費重視」の層が中心に動きやすい。

【生産台数】
 - 国内工場は稼働日数の少なさを考慮しつつ、安定稼働を維持。在庫調整を優先し、大幅な増減産は回避。
 - 輸出向けは数量を抑えつつ、採算重視の品目に限定。国内向け(軽・HV・実用車)中心の生産構成が続く。

【伸銅品生産】 

年末にかけた生産増の反動は限定的にとどまり、自動車・半導体向け需要は堅調を維持。中国家電やデジタル機器向けも底堅く推移する一方、建築関連は依然弱含む見通し。総合すると、生産量は5万6,000〜5万7,000トン前後と、前年同月比で増勢を維持すると予測する。

【電線】

2026年2月の電線生産は、在庫調整が最終局面に入りつつあるものの、建設・民需の回復はなお鈍く、横ばい圏での推移を見込む。出荷量は4万8千トン前後と低水準を維持し、前年比は概ねゼロ近辺。電力・インフラ向けが下支えとなり、減少トレンドは収束方向へ向かう局面と評価する。

【スクラップ景況予想】

2026年2月の国内銅スクラップ需給は、回収業の立場から見ると寒波や年度末調整の影響で発生量は伸び悩み気味。一方、電線・設備更新向けの引き合いは底堅く、精錬・加工筋の買い意欲も衰えていません。結果として市中原料は集まりにくく、需給は引き締まった状態が続く見通しです。価格は高値圏で推移し、安定調達には回収体制の強化が欠かせない局面です。

【LME・為替予想】

LME予想  

2026年2月のLME銅価格は、1トン=12,900~14,000ドルの高値圏で推移すると予測する。米欧の金融緩和が本格局面に入り、実質金利の低下とドル安進行がコモディティ市場への資金流入を加速させる。特に年初は年金・ヘッジファンドによる戦略的ロング構築が集中し、銅は電化・AI投資の象徴的資産として選好されやすい。加えて、鉱山開発の遅れや精錬制約による供給不足が顕在化し、金融需給と実需需給が同時に逼迫することで、過去のレンジを一段切り上げた相場形成が現実味を帯びる。

●為替予想 155円~160円

2026年2月のドル円は155~160円レンジを想定する。最大の焦点は米金利動向で、FRBはインフレの粘着性を背景に利下げを急がず、長期金利は高止まりしやすい。一方、日本は金融正常化が緩慢で日米金利差は依然大きく、基調はドル高・円安。ただし、過度な円安局面では日米協調介入観測が浮上し、上値は限定されやすい。米金利の高止まりが続く限り、押し目ではドル買い優勢とみる

 

銅建値に関しては2070-2310円程度と予測。       


橋本アルミ(株) 橋本健一郎

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