2月9日16時、大阪チタニウムテクノロジーズは26/3期3Qの決算を発表し、通期見通しを修正した。3Q決算なので説明会は無い。
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<25年度3Q実績>
〇環境
同社が直面する事業環境において、チタン事業では、航空機需要の回復基調や世界的なチタンのサプライチェーン再編が進む中、スポンジチタンの需要は堅調に推移した。しかしながら、足元では昨年の航空機製造の主要メーカーであるボーイング社における品質問題やストライキによる一時的な影響に加えて、ボーイング社、エアバス社を中心とした民間航空機サプライチェーン内における在庫調整影響が新たに顕在化し、スポンジチタン需要は一時的に低迷しているす。
また、高機能材料事業では、半導体市場及び電子材料市場の調整局面が継続している。
〇実績
売上高は、373億円(前年同期比8.8%減)、営業利益は51.8億円(同39.2%減)、経常利益は56.9億円(同28.4%減)、当期利益は34.0億円(同38.3%減)となった。
図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
〇セグメント
●チタン事業
チタン事業の売上高は、運航機数増加に伴うエンジンのMRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)需要が堅調に推移したものの、昨年発生したボーイング社における品質問題やストライキの影響による一時的な需要減少の影響や民間航空機サプライチェーン内での在庫調整が新たに顕在化した事により、輸出向けの売上高は前年同期比8.6%増にとどまった。また、国内向け売上高は、一般産業用を中心とした需要の低迷や、取引先および最終需要家での在庫調整の継続に因り、大幅な減少(同60.4%減)となった。この結果、チタン事業の売上高は323億円(同9.5%減)となった。
損益面では、主原料であるチタン鉱石価格低下の効果があったものの、国内向け販売量の減少に伴う減産、インフレによるコスト増加の影響等により、営業利益は41.1億円(同46.5%減)となった。
●高機能材料事業
売上高は、前年同期には半導体関連のスパッタリングターゲット用高純度チタンの販売量において一部取引先によるスポット受注増加の効果が含まれていたことから、49憶円(同4.0%減)となった。
損益面では、同製品の販売量が減少したものの、他の製品の構成改善効果等により、営業利益は10.6億円(同28.3%増)となった。
<25年度業績見通し>
最近の為替状況を踏まえて 25 年度4Qの想定レートを 1ドル=145 円から 150 円へ見直した。
売上高については、上記為替影響があるものの、ボーイング社、エアバス社を始めとした民間航空機サプライチェーン内での在庫調整等の一時的な影響が見込まれるため、前回公表値に対して減収となる見込み。
営業利益は上記影響等により減少するものの、経常利益は為替レート見直しの影響により増加、当期利益は、前回公表値通りと見込む。
図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成
<参考>
四半期別にみると25年度4Qの会社見通しは各利益が赤字転落するとの予想になっている。詳細は取材した後に再度報告する予定。
図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成
(IRuniverse 井上 康)