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TRE HD:26/3期3Q決算発表、通期見通しで売上高を下方修正するも、利益面は上方修正

2026/02/13 17:43
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TRE HD:26/3期3Q決算発表、通期見通しで売上高を下方修正するも、利益面は上方修正

 2月13日15時半、TREホールディングスは26/3期3Qの決算を発表し、通期見通しを修正した・説明会は後日開催予定だが、資料(https://ssl4.eir-parts.net/doc/9247/tdnet/2760936/00.pdf)発表した。なお、改めて説明会後に報告予定。

 

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<26/3期3Q実績>

〇環境

 廃棄物処理・再資源化事業は、前期の24年7月から本格化した令和6年能登半島地震に起因する公費解体に伴い災害廃棄物の処理支援事業が順調に進捗し、公費解体は、石川県が完了目標として掲げた25年10月末に概ね計画通り終了した。首都圏における廃棄物処理・リサイクルにおいては、廃棄物の付加価値化、製品化などに継続して取り組み、また、受入単価改定も進行しているが、人件費、販管費などコストは増加傾向にある。資源リサイクル事業においては、シュレッダー(破砕機)や選別ラインなどの設備更新及び予防保全を通じて稼働率の安定的な維持・向上を図るとともに、徹底した再資源化により搬出品の量的・質的向上を推進し、加えて適切な在庫マネジメントの推進によりその価値の維持・最大化に取り組んでいる。再生可能エネルギー事業においては、発電所の安定稼働に資するべく適切な修繕や燃料材の調達に尽力し、電力小売事業においても引き続き販売先確保のための営業強化に努めている。その他の事業においても、グループ内において相乗効果を図る製品開発、研究開発、クロスセリング等に努めている。

 

〇業績

 売上高は915億円(前年同期比5.2%増)、営業利益は189.1億円(同21.6%増)、経常利益は185.3億円(同21.5%増)、当期利益は121.4億円(同16.7%増)となった。

 

図表1、26/3期3Q実績(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

〇セグメント別

●廃棄物処理・再資源化事業

 タケエイの廃棄物処理・リサイクルは、首都圏を中心とする廃棄物発生量の減少に伴い競争環境が激化しているが、24年1月に発生した令和6年能登半島地震に伴う災害廃棄物の処理支援事業や単価改定等により増収となったものの、人件費等のコストが増加したことにより減益。今後、災害廃棄物の処理支援事業が収束に向かっていく中で、引き続き自前の電源を有する特色を活かし、電力供給と絡めた提案営業の強化や中間処理施設における廃棄物の徹底した分選別等によるコスト削減策に取り組んでいる。

 廃石膏ボードの再資源化を行う3社のうち、グリーンアローズ関東は受入数量が回復し、増収増益となったが、ギプロは、受入数量は増加したものの単価が下落、修繕費等の原価上昇もあり減収減益となり、 グリーンアローズ東北は、搬入量が低調に推移したことから減収となり、営業損失を計上した。再生砕石を製造販売する池田商店は、受入れに際し品質を重視したことから受入量が減少し、減収減益となった。管理型最終処分場を運営する北陸環境サービスは、2025年8月に発生した豪雨の影響で搬入路が大規模な土砂崩れにより通行止めとなり、災害廃棄物の受入量が減少し、大幅な減収減益となった。24年8月に開業した門前クリーンパークは、公費解体の進捗に伴い増大した災害廃棄物を、今3Q累計期間を通じて順調に受け入れており、大幅な増収増益となった(前年同期比は5ヵ月)。

 この結果、売上高は432億円(同17.8%増)となり、セグメント利益は167.8億円(同25.9%増)となった。

●資源リサイクル事業

 鉄・非鉄スクラップの仕入・加工・販売を行うスプレッド事業では、前3Q累計期間に比べ、工場発生屑や什器類などの複合素材品の取扱量が減少した一方で、建設解体屑の取扱量は増加した。また、使用済自動車は、円安の影響による輸出台数の増加なども影響し全国的に発生台数が減少しており、同社の取扱量も減少した。廃棄物や廃家電などの中間処理及び再資源化を行う非スプレッド事業では、廃棄物などの取扱量が減少した。引き続き、せん断後ダスト選別ラインや樹脂選別ラインなど各種選別ラインを活用した再資源化を進めるとともに、25年8月より稼働を開始した壬生事業所のシュレッダーダスト再資源化ラインの活用などにより、更なる再資源化を推進している。

 こうした状況のなか、今3Q累計期間においては、上述の取扱量の減少に加え、1Qから2Qにかけて鉄スクラップ相場が前年同期と比較して低水準で推移したことなどから、減収となった。また、利益面においては、3Qに入り銅相場が急騰したことによる押し上げ要因があったものの、廃棄物や複合素材品の取扱量減少に伴う有価物売却益の減少に加え、人材の確保・定着に向けた人件費の増加や設備投資に伴う減価償却費の増加などにより、減益となった。

 この結果、売上高は317億円(同1.6%減)となり、セグメント利益は2,1.4億円(同17.9%減)となった。

●再生可能エネルギー事業

 市原グリーン電力は、今1Qに実施した法定点検や2Qに実施した定期修繕等に伴う稼働停止により、前年同期と比較して稼働日数が減少したことや、3Q一部期間において燃料集荷面から出力抑制を余儀なくされたこともあり、減収減益となった。タケエイグリーンリサイクルは、剪定枝の取扱いが増加し、1Qに行った能登地域における豪雨由来の流木の受入により増収となり、前期に計上した減損損失による減価償却費の減少により営業利益を計上した。電力小売のタケエイでんきは、電力販売量が前年同期と比較して減少したことにより減収となったが、ゼネコン等廃棄物処理の既存取引先への電力供給営業を強化するなどの取組みにより、需要家への販売量が前年同期比289%と拡大し、増益となった。また、25/3期に市原グリーン電力株式取得時ののれんを減損したことによりのれんの償却額が減少している。

 この結果、売上高は107億円(同5.3%増)となり、セグメント利益は6.0億円(同はセグメント損失▲0.4億円)となった。

●その他

 環境装置、特殊車輌等を開発・製造・販売する富士車輌は、大型案件の受注が引き続き好調に推移し、製造プロセスも順調に進行した。なお、今3Q累計期間においては、グループ内取引が増加したことから外部顧客への売上は減少したが、安定した操業と経費削減により増益となった。アースアプレイザルは、前年同期と比較して減収減益ながら、大型プロジェクトの継続や高収益案件の積み上げにより高水準の収益を計上。環境保全は、受注が低調であったことから減収となり、人手不足に伴うアセス、アスベスト分析等の外注処理費が増加し、営業損失を計上した。

 この結果、売上高は57億円(同25.9%減)となり、セグメント利益は8.4億円(同73.8%増)となった。

 

<26/3期業績見通し>

 売上高は、連結子会社の北陸環境サービスにおいて、25 年8月に発生した豪雨により主たる搬入路が使えない状況が長期化していることや、鉄スクラップ価格が期初想定を下回って推移していることから、前回予想を下回る見通し。

 利益面では、3Qにおいても引き続き令和6年能登半島地震に係る復旧・復興支援事業が同社想定を上回って進展した(図表1の進捗率参照)ことや、4Qの見通しも踏まえ、前回予想を上回る見通し。

 

図表2、26/3期業績見通し(百万円、円/株)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

<参考>

図表3、四半期別の業績推移(百万円、%)

出所:会社発表資料よりIRU作成

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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