2026年2月のチタン原料市場は上昇基調を続けた。年初の酸化チタンの回復の余波が続いた。ただ、年末年始と中国の春節(旧正月、2026年は2月17日)連休の狭間の時期に当たるため、例年この時期は取引が少なく、今年も動きは小幅にとどまった。
■酸化チタン、1月上昇の余熱続く
過去3か月間の二酸化チタン価格の推移(ルチルTi02 93%min Fob China)($/ton)

酸化チタンは2月6日に仲値$1935/tonを付けた。2025年7月下旬以来の高値水準。1月9日に前日から4%近くと急伸した後も熱は冷めず、上昇基調が続いている。
FerroAlloyNetは2月12日までの週刊レポートで、「2025年12月下旬の業界全体の価格上昇を受け、多くの企業はすでに先行販売注文を確保した」と指摘した。このため現在、酸化チタンメーカーは「既存注文の消化に注力し、新規受注は少ない」。市場全体のムードは悪くはないが、価格を大幅に引き上げて取引する雰囲気ではないようだ。酸化チタン価格は、中長期には2016年秋月以来、ほぼ9年ぶりの安値水準にある。
■鉱石とフェロチタン上昇、金属チタンは毎週値上がり
酸化チタン価格の回復を受け、原料となる鉱石価格やフェロチタンもムードは悪くない。鉱石価格は2月13日に$254.5/tonを付けた。2025年末に割り込んだ$250を回復し、小幅ながらも上昇基調が続く。
フェロチタンは2月6日に$5.45/kgとやはり2025年7月以来の高値を回復した。しかし、節目の$5.5を前に足取りはやや重い。
過去3か月間のチタン鉱石価格の推移(TI02 50% Fe203.14%)(US/ton)

過去3か月間のフェロチタン価格の推移(Ti 70% EU)($/kg Ti)

金属チタンは小幅ながらも毎週上昇した。合金向けの一般産業向けスポンジチタンは2月13日に仲値$6.484/kgを付けた。直近安値である12月24日-1月8日の$6.386を底に上昇が続く。ただ、急落前の$5.52の回復はまだ遠い。
FerroAlloyNetは「合金工場は2025年末時点では在庫があり、その後はだんだんと備蓄が減ったため、ここにきて備蓄の薄さが意識されている」と、二酸化チタンとのタイムラグを指摘した。
過去3か月間の一般産業向けスポンジチタン価格の推移( China)($/kg)

■ルチルや四塩化チタン横ばい
春節前期間のため、動きがないチタンも多かった。ルチルと四塩化チタンは2026年に入ってからは横ばい。航空機向けスポンジチタンは2023年初めから動きがない。
過去3か月間のルチル価格の推移(95% Ti02 bulk Fob豪州)($/ton)

過去3か月間の四塩化チタン価格推移(99.99%min EXW China)(Rmb/mt)

過去3年間の航空機向けスポンジチタン価格の推移($/kg)

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2月13日まで
スポンジチタンメーカー2社の2025年10-12月期決算が2月9日までに出揃った。
関連記事: チタン:国内2社の26/3期3Q決算が出揃った。
酸化チタンなどを手掛けるチタン工業が2月13日に発表した2025年4〜12月期の連結決算も、純利益は前年同期比77.1%減の4700万円だった。
(IR Universe Kure)